市内公園の指定管理者を再決定

指定管理者制度導入の二大目的は経費削減、市民サービスの向上です。
今回の公募では、東部、中央地区で造園組合2社が公募に応じましたが
選ばれず、またもや都市開発公社に決定しました。
民間事業者の方が明らかに1億2千万円以上の経費削減になるのに
どうして?

選定基準の見直しをはかるべき
都市公園・中央公園の選考会議における応募者比較

        管理費総額(5年分) サービス(10点満点) 実績(5点満点)
A社        約9億2160万円     8.0            3.0
B社         約9億1961万円     6.3            3.0
都市開発公社  約10億円          6.6             5.0

東部、中央地区の公園は都市開発公社が選ばれた
市内の都市公園343箇所の管理は、平成18年から都市開発公社を
指定管理者と
してきました。今年は、5年経って再選定の時期になり、
公園を東部、中央、西部の3地区に分けてあらためて公募しました。

初の試みであった前回は、公募に手をあげたのは都市開発公社1社
のみでしたが、今回はほかに市内の造園会社2社が手をあげました。
結果東部、中央地区は結局都市開発公社になり、西部のみが造園会社
になりました。

経費削減の目的に沿った選定がなされていないのはなぜ?
しかし選定結果をみてみますと、東部、中央で造園組合が提案した
管理費は、5年間で両地区合わせて1億2千万円以上、都市開発公社
の提案額より抑えており、市民サービスの分野では、造園組合の方が
評価は高いのです。
しかし、総合点ではどういうわけかわずかに公社が上まわるという結果
になり、都市開発公社に決定したわけです。

これでは納得できないので建設常任委員会で質問しました。
都市開発公社の管理費が高いのは、造園業者に業務を再委託して
いるからです。それならば造園組合が「直に」請け負ったほうが中間
マージン分安くなるのは目に見えています。ちなみに造園組合が直接
委託された西部地区では約3千7百万円の節減になっています。

選定方法の見直しを!
「実績重視」という評価項目があります。これでは、これまで委託を受けて
きた公社の経験値が高いのは当然です。実績重視に評価点を高くすれば、
公園に限らず、ほかの指定管理者選定についても同様の結果になります。
私は、「いろんな事業者、団体が新規に参入できるように、選定項目や
評価点配分の見直しをするべきではないか」と指摘しました。

 

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