いちはら市民ネットワーク
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いちはら市民ネット通信



◆十分な市民合意が必要

五井駅東口整備事業はパートナー企業として、イトーヨーカドーに決まりました。市原市の「都市交流核」を作ろうという計画の一部が「五井駅東口整備事業」です。これまでなぜ中心核がつくれなかったのでしょうか。まちづくりにとって重要なのは取り組む市民の合意と強い意思。行政や地権者、議会など一部関係者だけではできません。
今、改めて中心核づくりに挑戦しようとするのなら、市民が望む中心核・都市交流核というのはどんなものなのか十分に話し合うことが必要です。市民への情報発信、合意作りがまだまだ不十分だということを主張しました。
大型ショッピングセンターの建設は人集め、税金収納アップの上から、都市交流核づくりの手段として必要…百歩譲って理屈はわかったとしても、他とは違う、魅力ある場所が作れるのか疑問です。地域の人の具体的な取り組み、関わりが「市原らしさ」を作り出す鍵だと思うのですが…難しいテーマです。

◆指定管理者制度について

ほんとうにできる? 公共施設のサービス向上
来年の4月には移行ということで、今議会に条例改定が出されました。現在はほとんどの公共施設は都市開発公社や社会福祉協議会など、外郭団体等に運営が委託されています。具体的には例えばサンプラザはどう変わるのか?市原市勤労会館(YOUホール)など閉館時間の延長はできる?福祉施設の運営の充実は?公園管理の市民参画は?NPOの参入は?など、経費節減、サービスアップを目指して、これを機に改革をどう図るのか質問しました。これも「言うは易く行なうは難し」で、行政側の姿勢とともに、参入するNPOや市民力の質・量などのアップも問われてきます。
(市原市議会議員/市民ネット代理人)


都市計画について学ぼうと、米国のサンアントニオ市に行ってきました。ここはサンアントニオ川の水を街中に引き込んだ、水辺の散歩ができる「リバーウオーク」が名所になっています。人工的に作られたものですが、なかなか魅力ある場所になっていました。60年の歳月のなかで、途中、見捨てられた時期もありながら再生し、現在の賑わいを作り出すに至っています。そして今も日々、新しい見直しがされ続けています。樹齢を感じさせる川べりの大木、さりげなく咲きこぼれる花壇の花々にも、神経が行き届いているのが感じられました。「ほんもの」をつくるには手間も暇もお金も、そして何よりも、よいものをつくるぞという意思の強さが必要です。
話は転じて五井を中心とする市原の中心核・都市交流核づくり。五井の歴史をひもとけばたぶん、栄枯盛衰、それぞれの時代の影響を受けながら、まちのありようもさまざまに変わってきたのだと思います。その中で冬の風物詩の大市は350年も前から続いています。
社会の変化という大きな波のなかで、暗中模索、試行錯誤をしながらも、真剣に「まちづくり・まち育て」に取り組む人々の姿勢や心が、一本の綱となって次の時代に受け継がれていくのではないでしょうか。

◆学童保育について

これまでたびたび、市民ネットワークは保育料の統一化(当時8千円から1万2千円の幅)、運営を担う保護者の負担の軽減、障害児の受け入れを要望してきました。
幸いにもこの3つが今年4月から実現できました。しかし初めて障害児を受け入れた学童保育では戸惑いと一時的な混乱があり、現在は専任の指導員を付けることで解決。
そこで「学童保育で障害児を受け入れる場合、専任の指導員を付けることを制度化する必要がありますが、見解は?」と問いましたが、回答はあいまい。再質問で「基本的に受け入れることが前提ですか?」としつこく聞いたのですが、やっぱりあいまいな玉虫色。

弱い立場の人を排除する社会は貧しく脆(もろ)い社会です。効率は悪くてもいろいろな立場の人が助け合ってこそ、豊かで持続可能な社会です。森だって生物多様性でいろいろな植物や動物が互いに共存・共生している、それが豊かな森です。
その他に「小規模校で20人集まらない学校は学童保育が半永久的にできないのですか?」との問いには「単独校での開設は難しいが隣接する複数校合同方式を考えている」との回答。諦めずにこれからも訴え続けます。
他に*住民基本台帳と個人保護法について/*男女共同参画社会づくりについて/*教科書問題について*防犯教育について(CAP教育プログラム)を質問しました。
(市原市議会議員/市民ネット代理人)

 
市原市では4月から男女共同参画社会づくり条例が施行されました。
どうも「男女共同参画」の言葉は一般の人には知られていません。
 国の法律ができるとき「男女平等」としたかったそうですが、国の要を担う方々は「平等」とか「市民」という言葉がおキライ、というわけで「男女共同参画」の言葉に。
  • 「君は僕のもの!」最高の愛情表現?キケンです。あなたはあなた、私は私、お互い人格をもった尊重すべき人です。
  • 「僕のいうことを聞かないから殴ってもいい」暴力は犯罪です。
  • 「男は女子どもを養わなくてならない」お互い協力し、仕事も子育てもできる社会に。毎年3万件以上の自殺者、その多くが男性です。
  • 「男の方が有能?」
ご自分のお子さんや近所のお子さんを考えてみて下さい。能力は男子、女子ではなく個別の問題。市町村議員の女性比率は7.9%、管理職は3.6%。民間企業の課長相当職は2.6%。(まだまだ社会参画はすすでいません)。    
条例ができてもそれを実行しなければ何の役にも立ちません。そのためにも拠点となる「(仮称)男女共同参画プラザ」が必要です。その設置を求めて6月10日市長に要望書が手渡されました。
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いちはら市民ネットワーク通信(No59〜No97)
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