いちはら市民ネットワーク
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いちはら市民ネット通信



◆平成18年度予算編成について

財政白書によると市税収入の見込みが予想よりも20億円以上も下回るとのこと。そしてこの状況は今後も続くものと思われるが、市税収入の確保と事業選択をどのようにするのかと質問しました。
「ここ数年は同額程度の減収が続く見込み。市民とのパートナーシップを見据え、より効果的、効率的な事業執行を目指す」との答弁でした。

 ◆指定管理者制度について

 「公共施設の指定管理者が選定され、18施設のうち13施設がこれまでの外郭団体ということだが、改革という面からも果たしてこの評価が妥当だったのかどうか疑問。また5年は長すぎる。NPOや市民団体の参入に狭き門になってしまうのではないか。各施設の現状の課題、問題点も明らかにすべき」と質問しました。
「応募団体を総合的に評価した。今後の管理運営の中でコスト削減や市民サービス向上が、どの程度図られたのか実証していく」との答弁でした。
厳しい財政状況が続いています。市税収入は平成9年度の604億円をピークに年々減り続け、16年度は476億円と128億円も少なく、今後もこの傾向は続くと思われます。増え続ける福祉の費用、教育費も必要です。その他、区画整理、上下水道など基盤整備もまだまだ多額な費用がかかります。
一方で「50年、百年先を考えたまちづくり」ということで、五井東口・都市交流拠点整備事業も進められています。東口整備の市負担分は63億円。どちらも進めたいという市長の考えもわかりますが、本当に大丈夫なの?という思いも拭えません。シビアな財政検証と市民の合意が必要です。
(市原市議会議員/市民ネット代理人)

 いま「家庭」に一番必要なこと
子どもたちの受難時代……あいつぐ事件や増加を続ける児童虐待など、子どもたちを取り巻く環境が「危機的」になっていることを思わされます。家庭の子育ての力は低下し、どんなに「家庭が大事だ!」と叫んでも、残念ながら今のままでは、家庭の力がふたたび回復するとは思えません。
「どこまでが家庭の役割?」というのもしばしば、議論になります。今議会にも「朝ご飯を食べてこない子どもたちに給食の二食制を」という質問がありました。「とんでもない」と笑ってすまされない現実もあるのでしょう。
怖いのは「母親がちゃんとしないからだ。だから男女共同参画はこまるよ」式の声が起こり、女は家庭を守るものというところに議論が戻っていきかねないことです。
家庭にとって今、一番必要なことは男の人も早く家に帰って子どもと一緒に過ごしたり、家事を手伝ったりする時間をつくること。しかし現実はますます厳しく、ハードな働きが求められています。そのしわ寄せが子どもたちにさまざまなかたちで、降りかかってきています。日本の社会がどこに向かうのか、漠然としていた不安が現実になってきた感じです。子どもの笑顔は社会の幸せのバロメーターです。

◆「子どもは宝」をカタチにしてください〜発達支援センターについて〜

障害のある子どもに対し、福祉分野である保育所では受け入れていますが、教育分野の幼稚園では、本人の状態に応じて教育が受けられるようにとの理由で、分ける教育を進めているようにみえます。福祉と教育を連携させ、障害の有無にかかわらず、共に学ぶことが重要と考え、公立の幼稚園が率先して受け入れるべきと主張。市長!具体的な政策としてカタチにして実行してください。

◆厳しいチェック体制に!〜残土問題について〜

県の指導指針第三条では、市町村は事業者が地元説明するよう指導する責任があります。「事業者が県に提出する議事録に事実とは異なる記載がなされる場合がありますので、議事録にはその町会の責任者及び町会長の自筆サインと押印を求めるように」と主張しました。
「市の場合はそのようにしていますが、3千平方メートル以上の県に対しても要請したい」との答弁。虚偽・偽装・不正、を犯したくなる誘惑は、 いずれも経済優先の考え方から出ています。
違反行為を犯しながら、会社名を変えて事業を展開している某事業者。町会役員が許可申請書にある発生元に赴き、現場事務課長代理に会ったところ「某事業者から残土についてお話を聞いたこともないし、事業者にあったこともない」と。
目先のことだけではなく、将来を見据え、何のための誰のための事業なのか、原点に帰らなくてはなりません。「厳重な書類のチェック体制を!」と要請しました。
その他、読書環境について/精神障害者の地域生活支援について/子どもの居場所づくりについて質問しました。
(市原市議会議員/市民ネット代理人)

 議案質疑のこと
議会ごとに議案が出されます(今回は45件)。
今回は私が質疑で登壇しました。指定管理者制度と農業委員会の定員削減の議案についての発言です。指定管理者制度に関する答弁の中の「多目的」という言葉につい反応して、「『多目的』というあれこれに使える言葉は特定の用を成さないということになりかねず、利用が増えないのでは?」と再質問。
会場内に同席した議会事務局から「事前通告のない質問はしないように」とのメモが渡され、シマッタ!と反省。
あとで議会運営の手引きを読み、またひとつ議会の質問の仕方を学びました。
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いちはら市民ネットワーク通信(No59〜No97)
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