いちはら市民ネットワーク
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いちはら市民ネット通信




木更津の「生活バス」に
              びっくり!




どこからでも乗降できる便利な生活バス

木更津市の八幡台、大久保はバスの便も少なく、木更津駅からいずれも5km以上離れていて、車の運転ができない高齢者などは病院通いや買い物にも不便をしていました。
そこでまず、木更津の市民ネットの仲間がニーズ調査を開始。その後、呼びかけに応えた八幡台に住む当時町会長の近藤さんを中心に、本格的な勉強会がスタートしました。関係町会はもとより、バス・タクシー会社、木更津市、地域の市議などと一緒に20回以上の検討会を1年4ヶ月重ね、「NPOライフサポート波岡」がスタートしました。一日5便 週4日、コース上(住宅地・スーパー・市役所・図書館・病院などを循環)のどこからでも乗降でき、会員だけでなく市民も利用できます。小回りのきく小型の車の利便性を活かし、既存のバス路線と競合しない団地内を走る運行経路も見事です。運転は住民ら14人が担当。バスはワンボックス車で「白ナンバー」。道路運送法上運賃の徴収ができないので運営費は会費(千円/月)と入会金でまかないます。
今は、福祉施設などが譲ってくれた3台の車がフル稼働。行政の助成がないのでいつでも運営費の捻出に四苦八苦ですが、あの手この手で事業費を捻出する理事長の近藤さんのお話はアイデアに満ちています。一日平均60人の利用者のまぶしい笑顔が、見学した私たちの眼にも焼きつきました。

あおばすが走る!
    〜青葉台コミニュティバス〜


広〜い市原、各地に交通空白地域があります。青葉台の一部も該当し、住民から長い間要望が出されていました。そして3年前、行政からの呼びかけに応じて住民ニーズと合体して青葉台6・7丁目とダイヤパレスの町会長さんたちが運営協議会方式のプロジェクトを立ち上げました。関係団体との協議・調整やら紆余曲折をへてようやくスタートしたのが平成17年11月。貸し切りバス方式で100円の運賃設定も検討したけど、結局は道路運送法上の規制で「路線バス」扱いとなり、料金も路線バスと同様となりました。運営協議会が小湊バスにバス運行を委託しています。事業費の1/3は市の補助金から。(しかし当初予算で決まった額以上は行政が出さないので、苦労はしっかりついてまわります。)赤字分は?との質問に「利用者の増加策と広告収入の増加策などをもっと進めるしかない」とのこと。
現在、平日の利用者目標350人は軽くクリアーしていますが、要望に応え始めた土曜運行は、まだ計画利用者の180人に達していないそうです。運行時間はできるだけJRのダイヤに合わせて利用者の利便性を図る工夫もしています。運営協議会の皆さんに頭が下がります。お近くの皆さん、できるだけ「あおばす」を利用しましょうね。



姉ヶ崎駅前の「あおばす」バス停にて
(詳しくはホームページhttp://www.aobus.com/

関東で二番目に広い市原市にとって、最大の課題は「足の便の確保」。

でも総論賛成、各論反対。お金を出すのはちょっと、とか、道路運送法の窮屈な規則とか、交通関係事業者の利害やら、あげくは、狭い団地の中でも利害が衝突したりとか、とかくままならないのがこの問題の厄介なところ。

でも嘆いていても始まらない。先進的な事例をぼちぼち学びながら、「私のまち」にふさわしい利便性の高い「足の確保」をめざし、ネット内部でも、検討部会を立ち上げます。

ご意見お寄せください。またいっしょに悩み、「生活バス(コミュニティバス)」実現にむけて汗をかいてくださる仲間を募っています。
(山本)
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いちはら市民ネットワーク通信(No59〜No97)
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