いちはら市民ネットワーク
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いちはら市民ネット通信


少子化にともない、学童の数が減っています。特に南部の小学校では著しく減少し、月出小が3月に廃校となりました。小中一貫校や統合の方向での対策が必要です。
一方、ちはら台、五井西部地区は子どもの数が増えています。南と北とまったく逆の問題の解決に向けて、7月「市原市学校規模適正化検討委員会」が具体案を示しました。

子どもは子どもの中で育つ

9月15日、千葉県で一番小さい富山小学校の運動会におじゃましました。児童数15人。地元の方々も参加しての運動会はとても温かいものでしたが、「子どもの数が少ない」ことの深刻さを目の当たりにしました。
続く17日も小規模校の白鳥小学校と、平三小学校を教育民生常任委員会視察で訪れ、「子どもは子どもの中で育つ」との思いを強くしました。
先生方は小規模校の一番の課題として「たくましさに欠ける」ことをあげられます。集団の中でもまれ、切磋琢磨する機会が少ない、三世代同居の家庭が多く、大人の見守りが過保護につながりかねない、危ないからと川や山で遊ぶ機会が減った、登下校も遠距離であり、交通機関が少なく車で校門まで送り迎えの家庭が増えている、部活動がなりたたない……など。
市内小学校の児童数
ピーク時の昭和57年 26,994人
平成19年の現在 15,728人

*富山小の運動会。地元の方も参加して「縄をなう」競争。

「学校規模適正化委員会」の主な答申

小規模校と在籍数(H18.5.1)
学校名 在籍数
富山小 15 人
高滝小 89 人
里見小 71 人
白鳥小 60 人
市東第一小 136人
市東第二小 42 人
内田小 77 人
鶴舞小 146人
平三小 26 人
  • 加茂地区 白鳥小、富山小、高滝小、里見小の4校と、加茂中学をあわせて小中一貫校とする。
  • 市東地区 市東第一小と第二小と市東中あわせて小中一貫校とする。
  • 南総地区 平三小と鶴舞小と、内田小を統合する。
小中一貫校といっても、ただ集めるのでなく、体格等の差があるので設備を整備する、スクールバスの運行などの課題があります。

地元の要望にそって早い対応を!

特に加茂地区では、地元が一致して「加茂地区の小学校を統合し小中一貫校を目指す会」をつくり、早急な対策を求めて要望書を9月市長に提出。
子どもの成長は待ったなしです。地元の方々を交えてじっくり話し合い、可能な限り早く対応していくことが大人のつとめです。 
市の次の実施計画に是非のせてほしい!(岡村由美子)
●「市原市学校規模適正化検討委員会」

平成18年7月学識経験者、市民代表、学校代表で構成された。5回の会議を経て今回の答申へ。

●加茂地区の「小中一貫校を目指す会」

地元の全町会長はじめとする72人が気持ちをひとつにして、今年5月に同会発足。小中一貫校の先駆けの福島県郡山の湖南小中学校を自費で見学。小中学生が同じ食堂で給食を食べ、スクールバスに乗って…と、共に生活し、交流をすることで、年代を超えたつながりができて、いじめも無くなったことを知り、少子化にともなう新しい学校のスタイルが、小中一貫校にあると期待を寄せている。

●ちはら台では

平成22年度、ちはら台第四小学校が開校、25年に第二中学校が開校予定。
ちはら台の水の江小。平成25年度の将来推計で最大規模となるとされたが、平成22年にちはら台第四小学校開校の予定。
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いちはら市民ネットワーク通信(No59〜No97)
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