●南総の地にコミュニティバスが走り始めて、はや10ヶ月。光風台駅〜鶴舞循環器病センター間を走るかわいらしいバスは着実に住民の足となり、地域の空気を活気あるものへと変えつつあります。しかし、運行経費の50%を地域で賄うのは、乗車率から考えてもやはり重い課題です。
●そこでコミバスの運営委員会では、小域福祉ネットワーク(小学校区を単位とした支え合いの仕組み)との連携をさぐりました。
運営の母体である寺谷地区9町会の資源回収を一本化し、その収益の一部で運行経費の重要な柱である回数券を購入。そして地域の高齢者と、特別の配慮を必要とする約370所帯の方々に1000円の回数券を、買い物支援券として贈ることができました。
●代表者の橋本さんは「ごみとして出されているものには、まだまだ資源化できるものがある。小域福祉ネットで資源を集める事で、収益が地元に還元され、ごみ減量につながる。地域活動に対する行政の理解が深まり、協力も得やすくなり、市民と行政が対等なパートナーとなって市民・住民自治への道筋も開ける。これからの福祉は、はじめから行政に援助を求めるのでなく、自ら、何ができるか考えることから始まるのだと思う」また「将来はさらに事業を発展させて、地域に無料診療所を作りたい」とビジョンを力強く語られました。
●市民ネットも回数券販売のお手伝いをしています。小湊バスご利用の方は、ぜひ事務所にお立ち寄り下さい。