いちはら市民ネットワーク
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いちはら市民ネット通信



千葉県議会議員
山本友子
 
9月補正予算総額は236億円
うち震災対策費は103億円。震災対策費は、地震・津波・液状化・放射能汚染対策などで、3・11以降の補正予算の合計は866億円にもなります。
 
めざせ!地域主権!
八ッ場ダムに対しても、放射能汚染対策でも、千葉県は国に「右へならえ」に終始しています。これでは、県は国の出先機関、国の手足でしかありません。地方が独自で様々な政策を実現する時代になったのに、千葉は取り残されてしまいます。
  
 県立こども病院 産科を新設    ~一貫した治療支援が実現~
こども病院では今までハイリスクな出産をするお母さんも、いったん、他の病院で出産し、その後、お子さんはこども病院へ運ばれていました。来年3月から、こども病院で一貫した医療を受けられるように、病院に産科が新設されることになりました。
産科医師3名と看護師数名を配属し、ベッドも21床整備されます。産科の体制が県立病院で実現することは、うれしいニュースです。
 
 止まらない ワクチン接種  (2年間で51億円) ~リスクの説明が不足~
平成22~23年度、国からの交付金で、ワクチン接種が予算化されています。本年度分25億円の内訳は、子宮頸がん8億円、ヒブワクチン7億円、小児用肺炎球菌ワクチン10億円です。
ヒブワクチンでは、今年すでに死亡例が10人。しかし国はあくまでワクチンと死亡の因果関係は不明として接種を継続しようとしています。子宮頸がんの検証も不十分です。
リスクの説明が不十分なままでワクチン接種事業の継続に公費を使うことは止めるべきです。
 
 
 
県内3ヵ所の管理型処分場(君津・富津・銚子)に下水道や清掃工場等から排出された8,000ベクレル/kg以下の汚泥や焼却灰が運び込まれています。事業者はそれぞれ厳しい管理基準を設けて埋め立てています。しかしどこまで受け入れるのか、果たして周辺の空間放射能汚染や、地下水汚染はないのか心配です。市民ネットは有志とともに現地見学を行いました。今後も監視を続けていきます。
市原の清掃工場から排出される焼却灰のセシウムの合計は最大値で1,561ベクレル/kg(8/22測定)でした。国が定めた基準値以下ということで従来通りエコセメントへ。200ベクレル/kg以下の灰は平蔵最終処分場に運ばれています。
 
~千葉県もすでに500億円の負担
八ッ場 周辺
9月13日の八ッ場ダムの検討会で国交省は「ダム建設が最も有利」とする検証結果を示しました。しかし代替案のうちの一つは、静岡県の富士川から水を引いてくる、というとんでもないもの。その他の案も「ダムありき」の結論がはじめから見え透いています。

これまで何度も映し出された橋脚の写真を見て、「ダムはほとんど完成に近い」と思っている人が多いと思いますが、実はダム建設の前提となる関連事業も、まだまだすんでいないのが実態です。駅や道路を移せないと、ダム本体工事はできません。しかも駅予定地や地元住民が移転する土地は、今にも地滑りしそうな場所です。先のゲリラ豪雨で、すでに崩落事故も起きています。

森田知事は「ダムを1日も早く完成させてほしい」と訴えていますが、ダムの是非を検証するなら千葉県でも徹底的に検証・議論すべきです。県はすでに500億円を八ッ場ダムのために支出することが決まっており、今後さらに負担が増えそうです。市原市民にとっても決してよそごとではありません。市民ネットは、国に対しても意見書を出し、議会でも八ッ場ダム建設の中止を、再度強く訴えました。
 
 



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いちはら市民ネットワーク通信(No59~No97)
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