いちはら市民ネットワーク
 いちはら市民ネットワークは政治をする市民団体です

いちはら市民ネット通信


◆外部評価の導入は まだ不十分
 市原市の総合計画は、平成17年から平成27年までの11年間の長期計画です。
それに基づいて3年ごとに策定される「実施計画」でさらに具体的な施策が定められ、個々の行政サービスはこの実施計画に従って毎年予算がつけられています。
 市では、計画の達成度を内部で評価していますが、あくまで自己点検・自己評価にとどまっています。
かろうじて外部の有識者らによる総合計画審議会で評価していますが十分ではありません。もっとオープンな場での評価が必要です。
◆事業仕分けで意識改革を
 「事業仕分け」は、民主党政権になって国政レベルで行われたことで全国的に知られるようになりました。
 わたしは、東京で開かれた模擬事業仕分けに市民判定人として参加しました。
 一方、四街道市では、平成22年より市民を判定人とした事業仕分けを行っています。わたしは8月に一般公開されたその事業仕分けを傍聴し、市原市も導入する必要性を強く感じました。
 公開の場で議論することで、まず行政職員の意識改革が進みます。また、住民が評価に主体的にかかわることで、サービスを受けるだけではなく、納税者として自らがまちづくりの担い手となるきっかけにもなります。
 「事業仕分け」は、市民と行政との新しい協働の形です。 市民判定人は誰がなるのか、どの事業を仕分けるのか、など課題が多いことは確かですが、模索しながらでもまずは一歩、進めてほしいと市に要望しました。
   

 TVニュースで一躍話題となった「ヘルメット議会」。市議会本会議場の吊り天井のボルトの溶接部が何カ所か破断していることが明らかとなり、9月の定例会へは議員・市職員は急きょヘルメットを持参。傍聴者は立ち入り禁止となりました。
設計・改修工事は今年から来年にかけて約7千4百万円の予算で行うとのことです。工事中の本会議をどこで行うのか、また本庁舎の建て替え計画に本会議場を含む議会棟の建て替えがからんでくるのか、どちらも今のところはっきりしていません。

いちはら市民ネットワーク
代表 桑田尚子 

「市民ネットに行けば力になってくれると聞いたのですが…」。よく聞くと岡村さんを慕っての相談電話です。市原で派遣村を開いた時、相談に乗っていたのが岡村さんでした。彼女は誰に対しても優しく、とりわけ弱い立場の人には友人のように接し、みんなで支え分かち合う社会実現のため活動してきました。

  その彼女に乳癌が見つかったのは4年前。悩んだ末に選択したのが、在宅で治療しながら仕事を続けるという道でした。その後も、議員としての活動、市民相談、県ネットでの子ども部会のリーダー、朝の駅頭での速報の配布など、これまで以上に精力的にこなしてきました。手抜きできない性格なので、何事もとことん調査して議会でも質問してきました。仲間や家族は彼女の体調を気遣いつつも、彼女の意志を尊重し活動を支えました。

しかし昨年12月末に転移が見つかり、3月議会と6月議会を欠席しましたが、体調は回復せず、議員として辞職する決意をした矢先での訃報でした。「皆様の付託を受けながら議員としての任期を全うできなくて申し訳ない」と最期まで気にかけていました。わたしたちも申し訳なく思っております。

遺された市民ネットの仲間たちは、これからも彼女が多くの方々の心に残した「優しさ」を引き継ぎ、地域活動を広げてまいります。




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いちはら市民ネットワーク通信(No59〜No97)
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