いちはら市民ネットワーク
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いちはら市民ネット通信



 年に4回開かれる市議会定例会。私の一般質問の持ち時間は、答弁も合わせ60分です。日ごろの議員活動の中で見つかる地域の課題、事務所に寄せられるご意見や訴えなど、多くの事例の中から質問は生まれています。

 

漫然と散布されていた農薬・殺虫剤
害虫駆除を目的に、公共施設で漫然と定期的に行われていた薬剤散布。市民への健康被害を十分考慮し、薬剤の使用を極力控える旨の国の通知が、市原市ではほとんど守られていませんでした。

保育所・街路樹などでは 大きく改善
私は、化学物質過敏症で苦しむ患者の皆さんの声を背に、昨年議会で国の通知を守るよう訴えました。今回は再度の質問です。
その結果、特に配慮が必要な保育所や学校などで、使用方法を見直すとの答弁を得ました。また、街路樹の薬剤散布は昨年の私の訴えにより、以前の約四分の一に減ったということがわかりました。

他の施設の対策は いまだ手つかず
しかし、本庁舎や公民館など、定期散布を実施している公共施設も多く残っています。
今後は、個々の対応ではなく、一律の基準を設け、一元的に管理する体制が必要です。

形骸化している防災訓練
 今年の秋も市内各地で総合防災訓練が、また、辰巳台の小学校で避難所訓練が行われました。
 しかし、これらの訓練が「セレモニー化」していると感じる市民は決して少なくありません。また、昨年まで避難所会場で同時開催されていたボランンティア団体による野営訓練も取りやめになるなど、市民団体との連携も縮小傾向にあります。
 私は、地域団体との連携を重視した、住民が主役となるような防災訓練への見直しを図るよう要望しました。
 そのほか、障がい者、高齢者、乳幼児などの災害弱者対策や、障がい者のための福祉避難所についても取り上げました。

防災は地域コミュニティー のカギを握る
 大災害時に真っ先に機能するのは、市民一人ひとりの心構えと地域コミュニティーであることは、東日本大震災の例でも明らかです。 防災の取り組みを、日常の地域コミュニティーづくりや福祉の底上げにもつなげていきたいものです。

現庁舎敷地内への防災庁舎建設案の概要が発表されました。
年明け早々から設計に入り、早期完成(3年後?)をめざします。

部署:市長室・総務・危機管理部門/土木・水道など復旧復興部門/市民窓口・子ども・高齢者関連など が入る予定

防災庁舎は現庁舎の一部建て替え?
 市の方針は、緊急性を優先し、まずは防災に必要な部門を取り出して急いで建設するというものです。防災庁舎の建設というよりは、現市庁舎の一部建て替えというイメージの方が判りやすいかもしれません。
 緊急性を優先した結果、残りの計画は先送りとなり、将来二重投資の可能性が高くなりました。
将来のために市民の声を反映させよう
 防災庁舎の建設方針は、市民が利用する窓口部門が入るにも関わらず、緊急事業ということで市民からの意見聴取がほとんど行われないまま進められました。
旧イトーヨーカ堂の活用や、現庁舎全体の将来の計画など、検討課題は山積みです。
 今後は十分な情報開示と意見聴取を行うよう、議会がしっかりと目を光らせることが必要です。

プロジェクトチームで 調査中
 2011年の選挙後に立ち上がった「議会改革プロジェクトチーム」では、現在、議員定数の見直しに取り組んでいます。これは全国的な流れですが、背景に「議員活動が見えない」という市民の不満があります。
 現定数の36名が妥当なのかどうか面積・人口・地域特性などを他自治体と比較しながら調査中です。

広い視野での検討を
 しかし議会改革は人数よりも中身です。古い慣例を根本から見直し、無駄を省いて個々の議員が十分に力を発揮できるような体制になれば、それに見合った人数が自ずと見えるのではないでしょうか。

 財政を優先するあまりに安易な削減に走れば、市域の広い市原市では、少数派の意見が見落とされてしまう可能性があります。削減ありきではなく、様々な角度からの検討が必要です。





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いちはら市民ネットワーク通信(No59〜No97)
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