急速に失われていく 市の財産
県下で最も広い市原市。都市部を離れれば、里山や緑豊かな渓谷・谷津が広がります。これらは、市原市民の貴重な財産です。
しかし開発の名のもとに、これらの財産が業者に無残に切り刻まれ、代わりに建設工事で発生する土(残土)や産業廃棄物で埋め尽くされてきました。
その7割以上が東京や神奈川など近県の建設工事に伴うものであることをご存知でしょうか 。
残土・産廃業者に 甘い市原市
残土処分場については、県内の多くの自治体が独自に条例を作って規制に乗り出していますが、市原市は「県の対応に従う」という構えを崩そうとしません。
今回、私は議会で、市原市も独自の条例をつくる考えはないかと何度も質しましたが、やはり市は終始一貫「その考えはない」と繰り返すのみでした。 |
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待ったなしの残土・産廃問題
しかし現在、県内の処分場の3割強が市原市に集中しており、鶴舞では地域住民による粘り強い反対運動が起こっています。
また、6年後に開催される東京五輪による建設工事の増加に伴って、残土・産廃業者が市原市の広大な土地を狙う動きが活発化しています。
いったん失われた自然環境は元には戻せません。気づいたときにはもう遅いのです。
カギを握るのは
トップの意志と住民の思い
この問題には、地主の意向や事業者の経済活動がからむため、トップの強い意志と決断が必要です。市長はこの問題に対し、「市長としての責任を果たす」と明言しました。
しかしそのためには、地元の人々が、地域の自然環境を守り後世に引き継ぎたいという思いを強く持つことが重要であることを、強調しておきたいと思います。 |