いちはら市民ネットワーク
 いちはら市民ネットワークは政治をする市民団体です

  小沢みかの9月市議会報告

ブログで活動報告しています。
「ミカのメイクオフ日記」


 一般質問は、毎回あらゆる分野の課題から選んで組み立てるように努めていますが、今回は子育て・教育と、子どもたちに関する質問に絞りました。

学童保育が6年生にまで拡大 急がれる整備

高まる不安 迅速な対応を

 市内では6月の女子中学生誘拐未遂事件や9月の小学生誘拐殺人未遂事件など、子どもを狙う事件が多発しており、保護者の不安は高まっています。

母親からの切実な訴え

 来年、小学校高学年になる女の子の母親から、「高学年は学童で預かってもらえない。これでは安心して仕事ができません」という訴えを受けました。
 来年度から子育て支援制度が変わり、保育所の待機児童の解消が図られることは ご存知の方も多いと思います。同じように学童保育制度も変わり、これまでは原則3年生以下だったものが6年生にまで枠が拡大されます。


辰巳台東小学校区の学童保育
























 

間に合わない市の体制

 ところが、制度は変わっても、それに市の体制が追い付かない現状があります。 市の予想によると、6年生まで受け入れるためには、あと15か所の増設が必要です。そのため市は学校の余裕教室の確保に努めていますが、希望者の多い学校ほど教室の「余裕」はなく、思うように進んでいません。

 

様々な角度からの検討を

 しかし、学童保育を増やす一方で、やがて訪れる児童数減少も視野に入れなければなりません。待機児童問題は、様々な角度から検討する必要があります。
 例えば、国の「放課後子ども総合プラン」では、仕事を持たない家庭の子どもも利用できる「放課後子ども教室」という制度で、教室や体育館などを放課後だけ利用する方法を提案しています。
 また、市民から協力会員を募って保育施設や塾の送迎・預かりなどを行う「ファミリーサポートセンター」という既存の事業もあります。私は、これらを学童にも積極的に活用するよう提言しました。

会話はペラペラ、でもテストは苦手… こんな子どもたちに もっと支援を

日本語指導が必要な児童生徒が多い市原市

 外国人や帰国子女など、学校で何らかの日本語指導や支援が必要な子ども「JSL(Japanese as a second language)児童生徒」は、市内の小中学生の1.3%。全国平均が0.3ですから、市原市はJSL児童生徒の割合が非常に高い自治体と言え ます。
 一見、日常会話には不自由のない子どもでも、いわゆる学習言語となると話は別で、授業やテストでつまずき、結果的に学力や進学に大きな影響を与えているケースが後を絶ちません。
 それだけでなく、転入時や三者面談などの際に保護者と担任の間に立って通訳したり、日本の学校の決まりや母国との違いを説明したり、連絡事項や行事の連絡やプリントの翻訳など、必要な支援内容は多岐にわたります。














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支援体制の強化を

 現在市では、国からの「日本語指導対応教員」6名の配置に加え、市独自で「帰国・外国人児童生徒等指導協力者」6名を学校の要請に応じて派遣していますが、対応が追い付いていません。国際交流協会やボランティアの協力で補ってはいますが、個人レベルで、つてに頼るという非常に心もとない状態です 。
 JSL児童生徒への支援は、彼らが日本で幸福な生活を実現するために不可欠であることはもちろん、将来の犯罪やトラブルの防止など、日本社会の安定や発展にとっても有意義です。また、同じ学校で学ぶ日本人の子どもたちにとっても、プラスになるに違いありません。
 私は議会で、日本語指導協力者の体制を厚くすることと、ボランティアの組織化を図って安定的に供給されるような体制を 整備すること を市に要望し ました。


がんばれ子ども議員

 市原市では、今年12月に中学生による「いちはら子ども議会」が開かれます。各学校から選ばれた子ども議員たちが、本会議場で本番さながらに市に質問をぶつけます。私たち本業より鋭い質問が飛び出すかもしれませんね。大いに期待したいと思います。

 選挙のたびに若者の政治離れや低投票率が指摘され、世間ではワイドショー的な政治ばかりが注目を集め、マスコミ次第で右に左に一斉に大きく振れる風潮があります。これは子ども時代から政治を身近に感じる環境になかったことにも一因があるのではないでしょうか。

 地域の問題を子どもの目線で議論するという体験は、民主主義や主体性を持った市民を育てます。ですから「いちはら子ども議会」は当日だけではなく、子ども議員の選び方や質問内容の決め方など、本番までの過程も重要だと思っています。  がんばれ、子ども議員!




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いちはら市民ネットワーク通信(No59〜No97)
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