高まる不安 迅速な対応を
市内では6月の女子中学生誘拐未遂事件や9月の小学生誘拐殺人未遂事件など、子どもを狙う事件が多発しており、保護者の不安は高まっています。
母親からの切実な訴え
来年、小学校高学年になる女の子の母親から、「高学年は学童で預かってもらえない。これでは安心して仕事ができません」という訴えを受けました。
来年度から子育て支援制度が変わり、保育所の待機児童の解消が図られることは ご存知の方も多いと思います。同じように学童保育制度も変わり、これまでは原則3年生以下だったものが6年生にまで枠が拡大されます。
辰巳台東小学校区の学童保育
|
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|
間に合わない市の体制
ところが、制度は変わっても、それに市の体制が追い付かない現状があります。 市の予想によると、6年生まで受け入れるためには、あと15か所の増設が必要です。そのため市は学校の余裕教室の確保に努めていますが、希望者の多い学校ほど教室の「余裕」はなく、思うように進んでいません。
様々な角度からの検討を
しかし、学童保育を増やす一方で、やがて訪れる児童数減少も視野に入れなければなりません。待機児童問題は、様々な角度から検討する必要があります。
例えば、国の「放課後子ども総合プラン」では、仕事を持たない家庭の子どもも利用できる「放課後子ども教室」という制度で、教室や体育館などを放課後だけ利用する方法を提案しています。
また、市民から協力会員を募って保育施設や塾の送迎・預かりなどを行う「ファミリーサポートセンター」という既存の事業もあります。私は、これらを学童にも積極的に活用するよう提言しました。 |