定員適正化計画により、千葉県はさらに定員を減らし、知事部局だけでも本年度までの3年間で670人減らす方針です。知事部局の職員は平成24年度、7454人、再任用を除くと6739人になります。一方非正規職員数は1107人。5年前と大きな開きはありませんが、正規職員数が減った分だけ非正規職員の割合が増えたことになります。そこで伺います。
1) 次年度の組織改編で、知事部局では180人の減となっているが、どの部局の人員を削減するのか。
すべての部局を見直し、その結果、電算システムによる事務の効率化、班制移行による管理職の削減、
再任用職員の活用などで、総務部で40人、農林水産部で40人、県土整備部で70人、その他部局で30人
程度の削減を予定している
【再質問】
知事部局で180名を削減するとのことだが、今後は誰がどういう形で担っていくのか
総務部ではシステム開発の終了により、10名を削減、各県税事務所でのシステム稼働により30名を削減、
一方で、税務課において特別滞納処分推進室を設置するため10名増員など業務のメリハリをつけた
今後は業務を補完しながら、対応する
※非常勤職員の時給は約964円。ボーナスなし。
通勤手当相当額が支払われるのは、雇用予定期間が6か月以上で、1週間の勤務時間が
29時間以上、かつ4日以上の場合で、それ以下の場合は、なし。
自腹です。
(再質問)
教育現場での、年度当初から、臨時的任用の講師で第一線の教育現場を担わせることについてですが、教師は、正規だろうと非正規だろうと子供の前では全力を尽くします。だからと言って、個々の教師の熱意におんぶして、不安定な身分の常勤非正規の身分のまま、教育現場の前線を担わせるのは、子供にとっても、働く講師にとっても問題です。
講師の中には、いずれ、正規採用になることを信じて講師を続けている人もあると思います。
そこで伺いますが、正規講師が非正規のまま勤続しているケースで、最も長く勤めているケースは何年でしょうか?
(教育長)雇用されていない期間を含めて32年です。
びっくり!
2)同一労働同一賃金について
民間企業でも今や所得が不安定なパートや派遣・契約社員などの非正規労働者が全体の4割近くを占めるようになりました。これでは、若者が未来の人生設計ができません。
公務員も、臨時・非常勤職員の割合が増加しています。非正規職員は、通常、昇給もなく、特別手当、退職金もありません。昇給については「職務に応じて報酬を決定する」という取り決めのもと2年目、3年目でそれぞれ経験が加味されるとのことですが、特別手当、退職金もないのでは、働きがいがありません。
しかし、その仕事の中身を見ると、専門性の高い仕事を担っている職員も多いことがわかります。私たちは「同一労働は同一賃金であるべき」と主張し続けてきました。そこで伺います。
同じ内容の仕事をしているのであれば、非正規職員を正規職員にしていくべきと考えるがどうか。
嘱託職員は専門的な知識・経験を必要とする業務や、フルタイムの勤務を必要としない業務に配置している
今後も精査して、対応する
さらに気になるのが、教育現場における定数内欠員補充講師の存在です。新学期当初で学級数が確定し、国から法定定数が示され、本来は、その法定定数いっぱいに正規教諭を充当すべきです。
しかし実態は、平成23年度当初も、定員内欠員補充講師は、小中高特別支援学校合わせて1,402人でした。4月から5月にかけて多少の必要定数の変動はあると思いますが、それにしても1,400人超を年度当初から講師で対応させるというのは、ひどすぎます。そこで伺います。
3)教育現場では、なぜ、年度当初から、非正規である臨時的任用の講師に第一線の教育現場を担わせるのか?
再任用数や定年前の退職者を正確に把握するのは困難なので、臨時任用講師を配置している
【要望】
臨時職員の勤務が長期で正規職員と同じようになっているので、このようなことの無いよう検討してもらいたい
【意見】
教員が2月中の駆け込み退職をすることに批判の声があがっているが、退職金削減が4月からであれば、こうした混乱は避けられたはず。臨時教員と問題の根は同じ。こどもの教育にお金をケチらないこと。 |