16年の児童福祉法の改正により、これまで児童相談所に集中していた児童相談や虐待通告についても、市が一義的に対応していくことになりました。
ところで児童虐待関連の相談処理件数は年を追うごとに、それこそ「うなぎのぼり」に増えているときいております。
市原市の場合15年度の児童相談室への相談件数は7639件そのうち虐待に関するものは2530件、実質人数は183人、同じく16年度は相談件数8114件そのうち虐待は3309件、実質人数264人と聞いています。この2年間の数字を比べると、件数そのものも多いことで驚きますが、件数、人数とも増加率が3割から4割りと異常な伸びを示していることも注目することです。
また、市原市の件数は、千葉中央児童相談所管轄の中でもかなりの数字を占めていると聞いております。その原因は何だとお考えですか。また、この数字は15、16年度についてですが、現在の傾向はどうなのかも合わせてお答えください。
押し寄せる相談や通告に対して対応をしていかなければならないわけで、ほんとうに大変なわけです。家庭相談員の皆さんは相談を聞くだけでなく、その後の対応ももとめられるわけで、本当にご苦労が多いことと思います。前段で申し上げましたように、今年の4月から市においての業務の責任が強まったわけですが、人の配置など以前に比べて何がどう強化されたのでしょうか。お答えください。また今後に向けて計画がありましたらお聞かせください。
虐待の問題への対応のひとつは、起きてしまったこと、起きていること、起きようとしていることをいかに早く察知し、子どもを状況から救いだし保護するかです。
通告も含めて情報収集はうまくいっているのでしょうか。また子どもの保護については十分に対応できているのでしょうか。保護については、現在は千葉の中央児童相談所になっていますが、これだけ数が増えている中で、十分な対応ができるのでしょうか。不安です。数の上でも、市原市が中央児童相談所の半数を占めているわけですから、当市の中で一次保護のような対策を立てるべきと考えますが、ご見解をお聞かせください。
また虐待問題への対応で大事なのは、やはりそこまで至らないうちに予防しくいとめることです。子育て支援の必要についての緊急性は、代表質問でも申し上げましたが、ファミリーサポートセンターなど早急な取り組みを重ねて要望いたします。
また現在、保健センターが行っている誕生後の訪問については、訪問希望の葉書が返却された家庭のみということで、虐待防止という意味で必要な家庭には行けていないのではと思います。せっかくの制度が十分に活用されていないのではとおもうのですが、この制度の充実についてお考えがありましたらお聞かせください。