議席1番 桑田尚子です。
市民ネットワークを代表して議案質疑をいたします。
議案第111号は市原市農業委員会の委員の定数等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてです。この条例の改正は、平成16年11月1日に農業委員会等に関する法律の一部が改正され施行されたことによります。
法律の内容をみますと、「組織のスリム化と設置、運営に係わる市町村の裁量の拡大」を強く求めるとあります。なぜこのような法律改正にいたったかは、平成14年5月にやはり農水省から出された「農業委員会の選任委員の選定について」という文書にも示されていますが、農業委員会制度を取り巻く環境が大きく変化し、それに対応できる農業委員会が求められていることによります。
選出されることが望ましい委員として
- 農業政策、農地制度等について学識経験のある者
- 土地改良、水利慣行等について学識経験のある者
- 農業技術、農業経営の改善合理化について学識経験のある者
- 青年、女性農業者、認定農業者等の担い手で農業・農村の活性化について学識経験のある者
- 農産物の販売・流通等について学識経験のある者
という5つの項目が示されています。
そこでお聞きしますが、今回の条例改正でこの5項目をどの程度、充足させることができますか。具体的にお聞かせください。
法律では「地方の裁量権の拡大」とあり、農業委員会の運営に係わる市町村の裁量を拡大することが強く求められているとありますが、具体的にはどのようなことですか。
また、農業委員会の現状の課題と、今後の改革すべき点を簡潔にお聞かせください。
議案第114号、122号、123号、128号、132号はいずれも指定管理者の指定についての議案です。
初めに
議案第114号 市原市サンプラザ市原について伺います。
選定にあたり、合計点をもって決めたということで、一定の理解はいたしますが、『施設の利用促進に関する計画は効果があるか』『自主事業の実施計画は十分で収益性はあるか』の項目では、ケンネックが23点、トライネットが21点とあり、従来の都市開発公社の18点をかなり上回っています。サンプラザについては「利用促進」と「自主事業の収益性」この2つを高めることが課題だと思われます。公社提案をどのように評価したのかお聞かせください。
同じく、総合評価に「市民サービスの向上や利用促進の提案が示された」とありますが、具体的にはどのような提案内容なのでしょうか。
次ぎに、このプラザのみは指定期間2年間ということです。いつまでにどういう形で「見なおし案」を作るのでしょうか。
次に
議案第122号 市原市五井福祉作業所と 議案第123号 市原市三和福祉作業所について伺います。
評価項目の中の「利用者一人ひとりの自立と社会参加促進を向上していくための配慮の充実度・経費縮減等」が基準評価値である現状が3点と低いことに示されているとおり、この事が課題ということです。社協に対しての評価点は5点となっています。具体的にはどのような提案があったのでしょうか。
また、市が運営する福祉作業所の目的は何なのか、役割・機能は何であるのか、今後のあり方を含めてお聞かせください。
議案第128号 市原市水と彫刻の丘について
評価内容を見ますと「18年度企画展の提案は魅力的で実現性があるか」「自主事業の実施計画は十分で収益性はあるか」の項目では現状である基準評価値と計画の数字はほとんど変わりませんが、具体的にどのような内容でどのような評価をしたのでしょうか。
総合評価の中で「管理運営に対する意欲と改善・改革の計画も実行可能性が高い」とありますが、何をどのように改善改革をしようとしているのでしょうか。
総合評価の中で「観光協会としての立場を活用し、多くの観光情報を収集発信できる・・・」とありますが、この施設の現状をどのように認識し、指定管理者制度への移行でこの場所をどのようにしていけると考えているのでしょうか、お聞かせください。
議案第132号 高滝湖畔公園について
今回、1団体のみの応募に留まったのは何故だったのか、どう思われますか。お答えください。
次に、この施設の課題は何で、今後どうあるべきだと考えておられますか、お聞かせください。
本来、指定管理者制度は市民のサービスの向上を図るのが目的ですが、評価点では基準評価値18点と同じ18点になっています。一方、総合評価では「市民サービスの向上が期待できる」と書いてあります。実際にはどのようなサービスが期待されるのかお聞かせください。
また、公園とレストランという質の違ったものと一体的に管理するというのは、無理があるように思われます。見解と今後のあり方について考えをお聞かせください。