行政だけでは多様化する市民ニーズに応えていくには、限界があります。また、市民にとっても受け身的にサービスを受けるだけでなく、自主的に地域の課題等に取り組むことにより、市民自らのまちづくりを実現していくことになります。
本市でも、市民事業の提案や地域福祉計画の策定など、事業計画作りへの市民参加がこのように進んだのは、大きく評価できます。
市民公益活動促進に関する基本指針が示され、市民と行政が対等の立場で事業を進める、協働のあり方が示されました。今後はこの考え方をどう具現化していくかが、課題なわけです。そこでいくつかお伺いします。
「協働のためのルールづくり」を進めているということですが、どのようなものなのか、内容についてお聞かせください。また、それを今後どのように活かしていくのかあわせてお聞かせください。
市内には多数のNPOやボランティア団体があります。これらの横の連携、また、行政とのパイプ役など、中間組織としてのNPOの存在が重要になってきますが、設立の見通しはどのようにお考えでしょうか。お聞かせください。
市民公益活動の拠点として市民活動センターが11月よりオープンしています。場所的にも恵まれ、今後の市民活動を推進する大きな力となることが期待されます。今後の運営方法についてお聞かせください。
またここにボランティアセンターも入居したわけですが、今後のボランティアセンターの役割はどのようになるのか、これまでと変化があるのかお聞かせください。
NPOや市民活動団体に属さないで、ボランティア活動をしている人、また将来何かボランティア活動に参加したいと思っている人はたくさんいます。一方で行政や法人等の事業活動には、ますますボランティアの参加が求められるようになってきました。ボランティアが関わることで経済面だけでなく、サービスの質も豊かになります。
10月の常任委員会視察で訪れた仙台の「子ども総合病院」では、ボランティアコーディネーターの配置、ボランティアの活動場所も確保され、病院運営にボランティアの存在が大きな役割をしているのがわかりました。
社会参加をしたいというひとり一人の力をいかに結集させていくか、そして「ボランティアは所詮ボランティア」のこれまでのマイナスイメージを脱却し、レベルアップを図っていくことが、「協働」を進める上でも大きな鍵となります。2007年問題もチャンスととらえ準備が必要ですが、行政としてどのような政策をお持ちなのかお聞かせください。
次にこれら市民活動推進に関しての担当部局ですが、現在は市民生活政策課、まちづくり課の双方で進めているという感じですが、今後はどのようになっていくのでしょうか。お聞かせください。