「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例」が、7月1日から施行されています。そして「自立と社会参加」を目標とした特別支援教育が、この4月から始まりました。養護学校が特別支援学校と名称も変わり、センター的な役割が期待され、障害を持つお子さんが在籍している小中学校に、介助員に対し巡廻サポーターの支援に入るようになりました。しかし、これからは支援が必要なこどもがいる学校に対して、介助員がいてもいなくても派遣すべきと考えます。又、特殊学級と呼ばれていたクラスも特別支援学級に変わりました。
そこで3点お聞かせください。
1点目、従来の特殊教育の対象の障害だけでなく、発達障害といわれるLD、ADHD、高機能自閉症を含めての特別支援教育ですが、まだ一部でしか始まっていません。新しい事業に対しては予算をつけるべきで、現場の声を国に届けるべきと考えますが、見解をお聞かせください。
2点目、地域における福祉・医療等との協力が欠かせませんが、その会議が年3回では少ないように感じますが、それを補う工夫をお聞かせください。
3点目、当初の予定では、すべての学校に特別支援教室が設けられると聞いていましたが、現状はそれと異なっています。要望があれば、順次開設するとありますが、このような情報を広く市民にも知らせるべきと考えますが、これからの予定をお聞かせください。
又、地域の中でセンター的な役割を担っている機関に、発達支援センターがあります。
臨床心理士が地域の幼稚園や保育園、小学校に週2回巡回していると聞いています。
発達支援センターでは、マザーズホーム(スマイル)、ことばの教室及び療育相談の3部門から構成されていますが、スマイルの内容としての位置づけは、ディサービスになっています。
そこで3点お聞かせください。
1点目、スマイルに入りたくても定員がいっぱいで入れないお子さんに対して、どのような対応がなされているのか。お聞かせください。
2点目、もっと個別の療育が出来るように充実すべきと考えますが、これで充分なのでしょうか、見解をお聞かせください。
3点目、子どもに対しての支援と同時に、家族とりわけ葛藤をかかえる親に対しての支援ガ必要と考えますが、どのような工夫がなされているのか、お聞かせください。
支援が必要な子どもが、早期に適切な療育が行われていないため、小学校や中学生になってから、そのものの障害というより2次障害に本人も周りの人も苦しめられています。そのようなことのないように対策を採るべきと考えます。
幼児期にしっかりとした支援と療育が必要と考えますが、見解をお聞かせください。
又、スマイルには、就学前のお子さんの児童ディサービスが利用できるとありますが、それには、受給者証と、利用するには1割の負担が必要です。親が、自分の子どもが障害を持っていると、受け入れるのに心の葛藤があり、時間がかかると多くの当事者から聞いています。障害認定を受けていないお子さんの児童ディサービスの利用はどうなっているのか、お聞かせください。
又、療育には医療が欠かせませんが、今回は内科医だけでなく、精神科の医師や小児科の医師も来てもらえると聞いて喜んでおりますが、回数が増えたわけではなく、年間を通じては12回と同じになっています。医療との連携をもっと図るべきと考えますが、とりわけ発達障害専門の医師の確保が課題ですが、今後の予定をお聞かせください。
最後に、発達支援センターではゼロ歳から18歳までが対象ですが、一般的に知られておりません。もっと広く知らせるべきと考えますが、見解をお聞かせください。