市原市は温暖な気候の下で、養老渓谷をはじめ日本の原風景といわれる農地や農村地帯などが広がり、自然環境に恵まれています。
しかし山砂の採取や首都圏から運び込まれた産廃や残土の埋め立てなどで、かつて豊かだった自然も一歩山に入ると傷だらけの状態であることがわかります。
いうまでもなく自然環境は風景としての癒しだけでなく、水、空気、土といった私たちの生命の源をつくり出すものとして、とらえていかなければならないわけです。
そこで水道について考えてみますと、水を浄化し作り出す技術力は確かにアップし、以前のような臭い匂いはしなくなりました。
しかし、水源地である高滝湖は夏場はアオコに覆われ、環境基準も達成できていません。原水が汚れるほど水のコストは高くなります。
高滝湖の水は今後も使い続けるわけですから、水量、水質ともできるだけ改善するような対策を考えるべきです。
それには水量確保の重要な対策として涵養林である森の再生と保全にしっかり取り組むべきではないでしょうか。
これらの森が山砂採取や開発で荒れたりなくなってしまっています。その結果、保水力が落ち、土砂が流出し養老川の川底や高滝湖の湖底に日に日に堆積しています。
そこで質問ですが
- 森の再生は是非に対処していかなければならない課題です。
県にも働きかけ調査も含めて取り組みを考えるべきではないでしょうか。
次に水道水での地下水利用についてです。一般的に地下水は良質で安価で、一番身近な水源として昔から利用されてきました。
市営水道も昭和49年に高滝ダムに水源を求めるまでは、地下水のみで供給されてきたわけです。また、高滝ダムからの給水が開始された以降も地下水の比率が圧倒的に多かったわけですが、表流水の比率が年々高まり同量に近づいています。
平成15年末、光風台浄水場の井戸が故障しましたが、井戸の保守メンテは行わず、新井浄水場からの水を入れるという手段がとられました。古くなった井戸の補修は手間も暇もお金もかかって大変なのでやらないことになったというような説明があったと思うのですが、なにかスッキリしない疑問も残ったのは事実です。
そこで質問ですが
- 井戸から地下水をくみ上げている浄水場は他にもいくつもあるのですが、井戸の保守メンテも含めて、地下水利用を続けていくのでしょうか。また改めて光風台の井戸はほんとうに使えないのか、お聞かせください。
表流水と地下水の比率は今後どのようになっていくのかもお聞かせください。