いちはら市民ネットワーク
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いちはら市民ネット通信




▲北海道浦河市よりいらした「べてるの家」の出演者の方々。
「あのべてるの家が、この市原市にやってくる!」、そんな思いで今回の講演会を迎えました。
思えば10年以上前、出版されたばかりの「べてるの家の本」を友人から贈られ、大きな衝撃を受けました。今まで知らなかった精神症害を持つ方達の大変な現実と、その大変さを、「べてるの家」の方達は、何とも楽しそうに暮らしているらしいという事実に驚きました。
そして、昨年、「べてるの家」が千葉にやってきて、「べてるの家」の方達に生でお会いできて、さらに驚きました。自らの疵を全国に出前して歩いている頼もしさと、当事者の方達の色々に進化、成長した姿に目を見張りました。
でも、今回は大きな衝撃はありませんでした。「べてるの家」の方達が「べてるの家」でお互いを受容し合い、確かな居場所を持っているという事実が、確かに私の心を満たしました。私達も障害のあるなしにかかわらず、お互いにお互いを受容し合い、確かな居場所を持ち、同じ時間を共有しなさいと言われた気がしました。「べてるの家」を倣るのではなく、私達なりに進みなさいと言われた気がしたのでした。
(市原市で二番目にできた障害者小規模作業所
福祉ハウスふわふわ 西川弘子/べてるの家実行委員会委員)

11月中旬、ドイツ・スタディツアーに行ってきました。
連邦議会議事堂の屋上から眺めた首都ベルリンは、彼方まで森のような公園が広がっていてびっくり。
街路樹は思いきり枝を広げ、残っている紅葉が美しい。落ち葉を踏みしめて歩く歩道の感触も久しぶりでした。議事堂近くは東京の霞ヶ関官庁街を想像していたのにお堅いスーツ姿の人は見かけず、 リュックを背負いラフな格好で自転車をこぐ人の姿が目立ちます。ものものしい警官の姿もありません。連邦議事堂は観光スポットとして多くの市民で賑わっていました。議場の傍聴席は議員席に大きくせり出しています。ふと天井を見上げると頭上に人の影。議員の頭上を市民が歩くなんて!
ドイツ帝国カイザーの時代に建てられたこの建物は、ヒットラー政権時代のベルリン空爆で破壊され、五八年間の空白を経て、東西ドイツ統一後に連邦議会がここで再開された時、政治は透明であること、という理念のもとにガラス天井に改修されたといいます。このガラスは太陽光を反射させて照明ともなっています。
周辺の官庁と一体で自給自足のエネルギーシステムも持っており、国産なたねで発電をし、近くのシュプレー川の水を循環させる冷房システムも完備されているそうです。これでCO2排出量も十分の一に減ったとか。ドイツの民主主義と環境、エネルギー政策のお手本のような議事堂でした。
ユダヤ人初め周辺国の戦争犠牲者に個人補償をし、経済が苦しかった東ドイツを統合し、アメリカドルの次に強かったマルクを捨て、通貨ユーロを選択したドイツ!政治は国民の姿を映す鏡であるとすれば、我彼の違いをおもいきり感じてしまったドイツ旅行でした。(井上)
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いちはら市民ネットワーク通信(No59〜No97)
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