▲北海道浦河市よりいらした「べてるの家」の出演者の方々。 |
「あのべてるの家が、この市原市にやってくる!」、そんな思いで今回の講演会を迎えました。
思えば10年以上前、出版されたばかりの「べてるの家の本」を友人から贈られ、大きな衝撃を受けました。今まで知らなかった精神症害を持つ方達の大変な現実と、その大変さを、「べてるの家」の方達は、何とも楽しそうに暮らしているらしいという事実に驚きました。
そして、昨年、「べてるの家」が千葉にやってきて、「べてるの家」の方達に生でお会いできて、さらに驚きました。自らの疵を全国に出前して歩いている頼もしさと、当事者の方達の色々に進化、成長した姿に目を見張りました。
でも、今回は大きな衝撃はありませんでした。「べてるの家」の方達が「べてるの家」でお互いを受容し合い、確かな居場所を持っているという事実が、確かに私の心を満たしました。私達も障害のあるなしにかかわらず、お互いにお互いを受容し合い、確かな居場所を持ち、同じ時間を共有しなさいと言われた気がしました。「べてるの家」を倣るのではなく、私達なりに進みなさいと言われた気がしたのでした。
(市原市で二番目にできた障害者小規模作業所
福祉ハウスふわふわ 西川弘子/べてるの家実行委員会委員)