いちはら市民ネットワーク
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いちはら市民ネット通信


36m幅のプロムナード

プロムナードを含む道路は開通したけれど

プロムナードは、当初、図面で見た時は、ゆったりとした広い散策歩道が中心になると想像したのですが、開通した道路は、単調な広いだけの道路です。
やがて街路樹は大きくなると思いますが、それにしても面白みがないというのが率直な感想です。4月にオープンしたカインズ隣のヨーカドー出店予定地12・3ヘクタールは、空き地のまま。周辺を歩いても、まるで広い砂漠の中に立っているような空虚さしか感じられません。

当初のまちづくりは

当初計画では、50ヘクタールの中に市は総合公園を整備し、大型ショッピングモールで賑わいをつくり、年間来店者800万人を想定していました。しかし、今となっては夢のまた夢の話です。

人任せでない「まちづくり」を

行政主導で市原の顔をつくるべき「まちづくり」を事業者任せ、組合任せにしたことが問題でした。ヨーカドーはまもなく新計画を示す、と行政は説明しますが、ヨーカドー自身が全国的に店舗を縮小している今、これ以上、業者に期待するのは非現実的です。厳しい現実をきちんと市民に知らせ、智恵を集めることが急務です。





支援につなげる

昨年の第一回より、さらに「仕事がない」「住まいがない」とせっぱつまった人が多くなりました。これまでは派遣の仕事でなんとかつないできたけれど、昨年末解雇されてぱったり仕事がなくなった人、住まいも失って友人宅やネットカフェを転々としている人、路上生活をやむなくされている人もいました。翌日は市の生活保護等の相談に同行。必要な支援につなげていきます。

第二のセーフティネット

国の緊急対策は「第二のセーフティネット」と呼ばれ、ハローワークで求職中の人に限り、社会福祉協議会で各種貸付を受けられます。社協には月に80から100人もの新規相談があります。

増える生活保護費

生活保護等の相談も一昨年の同時期に比べ、約2・5倍に増えています(住宅手当の相談含む)。平成21年度の生活保護費の決算見込みは五七億七九〇〇万円。(前年度に比べて約五億円の増)。
若い人などは派遣切りにあった後は、しばらく生活保護をもらって、生活を立て直す人が八割と聞いています。生活保護に対しては厳しい意見もありますが、今やますます必要な制度です。問題は山積ですが、今回の相談の体験で得た結論は、「まずは生活保護で生活を立て直しつつ、仕事を捜すのが一番有効」ということでした。
相談者増で市内の雇用や福祉相談の各現場はおおわらわ。その人に合ったきめの細かい支援の体制を、早期に確立していくことが必要です。
※制度の見直しでH19年は見かけの上では下がっている





授業が成り立たない

先日、市内の中学校で非常勤講師をしている友人から、荒れて授業が成り立たない学校の話を聞きました。
様々な話の中、私が一番ショックを受けたのは、彼女が、荒れている子ども達と話をしたとき、ある一人の子どもが、「一度で良いから家で暖かいご飯に卵をかけて食べたい。」と彼女に語ったということでした。子ども達は勉強云々という以前に、三度のご飯を家族と食べるという、家庭・家族の基本さえも体験していない、しかもそんな子ども達がたくさんいる、ということに愕然としてしまいました。

あたりまえのことが与えられない

「子どもの貧困」(岩波新書)の著者の阿部彩さんが2008年に「日本の社会においてすべての子どもに与えられるべきものは何か」という調査をしています。それによると「朝ご飯」「医者に行く」「学校行事への参加」「給食」「手作りの夕食」「高校までの教育」などでした。
そんなあたりまえのことが与えられないほど家族の情況が悪化している家庭が増えているのです。貧困、保護者の育児力の低下など原因はいろいろあるでしょう。

教育現場に十分な対応を

家庭の責任がもちろん大きいわけですが、目の前の荒れる子ども達はどうしたら救えるのでしょうか。大変なこととは思いつつ、それでも教育に期待せざるを得ません。一人ひとりの子どもへの対応が必要になります。そのためには十分な教員の配置やわかる授業、体験学習を増やすなど教育現場の対策が求められています。



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いちはら市民ネットワーク通信(No59〜No97)
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