いちはら市民ネットワーク
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いちはら市民ネット通信


市議会議員
うわぶ玲子

突然、空き家が出現!

市民ネット通信は、議会終了後、年4回地域に配布します。多くはボランティアの皆さんによって配られていますが、自分でも配ります。歩くことで地域の状況を見ることもできます。
最近気になるのは「空き家」が増えてきたこと。3か月前までは確かに人が住んでおられる気配があったのに、雨戸が閉まり庭の草も伸び放題で、人の気配がしません。
このような「空き家」の出現は、地域が確実に高齢化しているという表れでしょう。

相談が増えています。

「高齢化」とそれに連なる「介護」の問題はほんとうに切実になってきました。ここ最近、親や夫、妻、また知人の介護をめぐる相談がますます増えています。
遠方に住む親の介護をどうしたらよいか、また、一人暮らしで病を抱える知人のことを心配してなど、相談内容もいろいろです。
とにかく相談者の話を聞き、次の相談機関につなげていますが「地域包括支援センター」など相談機関の存在が、まだまだ地域に行き届いていないと実感しています。
また訴えることもできず、孤立して困っている高齢者もかなりいるのではと気がかりです。

共通の問題…
地域での
これからの暮らし

全国から臨海部企業に就職した人たちの多くが、高齢期に突入しています。かつては新興団地だったところも高齢化が進んでいます。
我が家もそうですが、新住民としてこの地に移ってきて働き盛りの何十年かが過ぎ、老いを迎えた時期を地域でどう過ごしていけるのかが、多くの人の共通の問題になっています。

必要です。
お世話とおせっかい

「介護保険」などの利用で高齢者福祉は進みましたが、制度だけでは「地域で安心して暮らす生活」は成り立ちません。地域の助け合い活動も活発になってきています。
良い意味で人のお世話やおせっかいもしあい、つながりのある街をつくっていくことが、いまこそ必要です。



取材に行ってきました
たすけあい「辰巳ねこの手」
市原市 神崎263-1 Tel(75)5116
●「ねこの手」の仕組み
会は、手を借りたい人(利用会員)、手を貸せる人(協力会員)、応援する人(賛助会員)で構成され、利用者は作業代金として1時間800円を協力会員に支払い、そのうちの100円はねこの手の運営費になっています。
(※延長は30分毎に400円追加)




辰巳台団地では、地区社協の活動が活発で、「辰巳ふれあいセンター」を拠点にして地域福祉の輪が広がっています。さらにきめ細かなたすけあいの仕組みを実現するため誕生したのが、有償の助け合い「辰巳ねこの手」です。
●年会費を値下げ!
コーディネーターさんが、利用者の小さな苦情にも即対応し、地域の信頼がますます高まっています。その上、今後は、もっと気軽に多くの方に利用してもらいたい、と、何と年会費を2000円から1000円に引き下げることを
決定しました。

●利用者は急増!

平成18年11月の発足以来、会員数も仕事数も年々増え、今や、作業内容は、家の中の掃除、布団干し、ゴミだし、電球の取替え、買い物代行、庭木の伐採、草取り、ペットの世話、その他、パソコン指導、話し相手、囲碁のお相手、など。会員数も、現在は155人、作業時間も年間1248時間にもなりました。
リピーターの利用者さんが多いことも大きな特徴です。

●今後の展望は?
「定年退職後の男性の参加を求めます。また次なる事業として、買い物同行サービスを実現したい。気軽に市社協の車を使って買い物に出かけられるような外出支援をしたい。」とのこと。お話してくださったお二人の屈託のない笑顔に心を打たれました。地域の人と人とのつながりを再生するこんな仕組みが、もっともっと、各地で誕生してほしい、と願わずにはいられません。 (山本)

山下恵美子さん
(ねこの手 副代表)
深谷みどりさん
(社協辰巳支部 支部長)
●引越しました
「ケアハウス辰巳彩風苑」の中に辰巳ふれあいセンターがあり、その一画に「ねこの手」の事務所もあります。彩風苑さんが、「地域貢献のために使って」と、この部屋を提供してくださいました。みんなで力を合わせて引越してきたのが半年前。今では、すっかりここに根を下ろしました。



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いちはら市民ネットワーク通信(No59〜No97)
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