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現在市内の二次救急医療体制は崩壊寸前です。医師不足が大きな原因ですが、その一方で軽傷者の安易な夜間受診などの「コンビニ受診」も問題になっています。市原市の救急搬送の実態を消防局に聞きました。 |
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現在、市では入院治療を必要とする「第二次救急診療」を9ヵ所の病院が輪番体制で担っています。しかし、どこも疲弊しきっており体制は崩壊寸前です。その最も大きな原因は医師不足ですが、その一方で受診料の踏み倒しや安易な夜間受診など、患者側のモラルの低下も問題となっています。
二次救急体制を守るために、行政には、病院の負担を軽減するような仕組みづくりや、市民への適正な受診の啓発を促す取り組みが緊急に求められます。 |
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Q.市内の昨年度の救急搬送は
A.一日平均35件。過去最高でした。昨年は猛暑で熱中症のお年寄りが目立ちました。 |
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Q.患者のたらい回しが社会問題化していますが、市原では?
A.救急隊は到着後、電話で搬送先と交渉しますが、8割方は1回で決まります。搬送時間の平均は、44分です。 |
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Q.では、そのうち軽症患者の割合は?
A.約半数です。「捻挫した」「体がかゆい」「病院の場所がわからない」など、救急車をタクシー代わりに使う方も大勢います。救急車で来ても優先的に診てもらえるわけではありません。診察の優先順位を決めるのは、あくまでも医師。「大した症状じゃない」と判断されれば、しっかり後回しになります。 |
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Q.その間に、どこかで本当に救急車を必要としている患者が現れたら・・・
A.最寄りの消防署の救急車が出動中の場合は別の地域から出動しますが、その分、到着は遅れます。非常時には消防車を出動させます。 |
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Q.その他の最近の傾向は?
A.精神疾患の方が目立つようになりました。受け入れ先にとても苦労しています。 |
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安易に救急車を利用することは、誰かの命にかかわることにもつながります。 医療とは決してサービスではなく限りある資源です。
二次救急の体制を守るために、市には請負病院への委託料の見直しや、市民の適正な受診を促すため、チラシの配布方法やHPの案内を工夫することなどを求めました。 |
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