袖ヶ浦福祉センター 虐待死問題その後
袖ヶ浦福祉センターの改革について、8月に第三者検証委員会から、現在入所している重度の障がい者の約半数を地域および施設に移行させるという方針が示されました。
ほかの施設に移行することが難しい人が、本当に施設や地域に移行できるのか、保護者や利用者は不安を感じています。答弁では「地域移行は平成29年度までに実施したい。保護者に対しても丁寧に説明し理解を求めていきたい」ということでしたが不安は残ります。
職員体制の拡充、研修の充実、外部に開かれた施設になるための方策はまだ見えません。今後もしっかり注視していきます。
特別支援学校スクールバス
の乗車時間を短くして
県内の特別支援学校に登校する生徒の中には、片道1時間半以上スクールバスに乗っている子どもが46名います(最長1時間55分)。答弁では、「毎年バスの運行ルートや増車等の工夫をしているが、利用者が多く通学区域が広い学校では、時間短縮は難しい」とのことでした。バスの増便や駐車スペースの確保に、財政支援も含め最大限の努力をして欲しい、と強く要望しました。 |
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精神医療のあり方
精神科病院の 在院日数を減らそう
人はだれでも心を病み、時には入院治療が必要なこともあります。そんな場合にも早期に社会復帰できるように支援が必要です。他の国では入院はほとんどが10日前後、長くても30日以内で退院します。
しかし日本では、精神科病院における平均在院日数は、292日(千葉県では324日)。20年以上入院している患者さんは、県内に1227人もいます。入院の長期化は人権問題です。
今千葉県で一番求められているのは、退院後の日中活動の場です。地域活動支援センターその他の就労継続支援事業所は今や県下に533ヶ所。グループホームも744ヶ所になりました。また入院患者の退院支援を地域と連携して実践している病院もあります。私たちはそんな活動を支援します。
薬の種類を減らそう
日本の精神疾患治療では処方される薬の種類が多く、その結果、薬害でさらに病態が悪化するという話も耳にします。精神疾患は、極力1種類の薬で治療するのが世界の常識だそうです。日本でも、薬の種類を減らそうという動きも広まりつつあります。
多剤併用解消は精神科医療の改革につながる、と信じて議会で質問しました。 |