いちはら市民ネットワーク
 いちはら市民ネットワークは政治をする市民団体です

いちはら市民ネット通信



憲法改定論議が本格化しつつあります。
憲法が改定されると日本の向かう方向が大きく変わるとともに、私たちの暮らしも、表面上は変わらないようにみえても、確実に変質していきます。
今年は「憲法についてどう思う?」と気軽に、かつ真剣に語り合う場をさらにつくっていきます。

←憲法学者の齋藤和夫さんを中心に続けてきた憲法学習会。

昨年10月28日に出された

今度の改憲の眼目は2つ!


他国と同様の軍隊となる「自衛軍」は海外での武力行使が可能になるでしょう。


憲法改正の発議が総議員の過半数でできるようになり、政府与党が簡単に発議できるようになります。


Q憲法ってなーに?
A憲法は国民が定めます。為政者に対して「この憲法に従って政治をしなさい」と命じているのです。憲法は国民がではなく為政者が守る法です。

Q公共の福祉とは?
A「人権がぶつかりあったときにはお互いにゆずりあいましょう」という考え方です。「社会全体の利益」を理由に人権を制限してはならないという考え方です。

改憲の動きと国民投票

自民党は昨年9月11日の衆院選で圧勝。早速、10月28日に新憲法草案を出してきました。
しかしながら、改定するためには、国会議員の3分の2の賛成で発議された上に、国民投票で過半数の賛成を得る必要があります。改定の行方を決める最後の砦がこの国民投票(96条)にあるといえます。

憲法を学び直す

市民ネットでは04年の7月より憲法学者の齋藤和夫さんを中心に学習会を続けてきました。
改定の声が高まる中、広く語り合う場をつくること、また、憲法を学び直し、同じ思いの方々と手をつないでいきたいとの気持ちからでした。1月で11回を数え、学習会のたびに私たちは憲法のすばらしさを実感してきました。

憲法を守るのはだれ?

そもそも憲法は何のためにあるのでしょうか?
太平洋戦争では国家権力の暴走を止めることができなかった……そして、多くの命とひきかえに日本人はようやく現在の憲法を手にしました。憲法は国民が国家権力を縛るもの。つまり、憲法を守らなければならないのは政府、国家なのです。

自由と権利、平和を手放していい?

今回の自民党の草案は逆に憲法を「国民の守るべき法」に変容させていこうという意図があります。改定することは、国民があたりまえと思って手にしている自由、権利、平和を自ら手放すことにほかなりません。再び戦前のように為政者の思うままに国民が翻弄されることになりかねないのです。

「変えない」勇気を!

「憲法は時代に合わなくなったから改定すべき」と改憲論者は言います。けれども平和、平等、個人の尊厳はいつの時代も理想としてかかげられる普遍の理念。現実を憲法に近づける努力を私たちはしてきたのか、今はそこを問うとき。「変えない」ことこそが勇気ではないのでしょうか?

もっと語り合おう!

市民ネットでは新たに平和部会を発足、語り合う機会をつくります。お気軽にご参加を!(岡村)





― 上映会 ―


リトルバーズ
〜イラク戦火の家族たち〜」

娘を亡くした父親の悲しみ……。
イラク民衆の戦火の中での日常を描いた映画です。いちばん苦しむのは子どもたち、そして名もない民衆。

5月13日(土)18時〜20時
市原市での上映会実現に向けて、実行委員会を発足します。どなたでもご自由にご参加ください!
  (問合せ:21−1907 担当:齋藤)

 現在はシリーズ第2弾「ビデオで憲法」を約2カ月に1回、ひらいています。戦前から戦中を扱ったビデオをみながら、想像をふくらませて、いろんな角度から自由に話し合ってみようと。
 戦争を体験した方の話を聞いたりします。



●戦争の体験談が自分の子どもに重なり、他人ごとと思えなかった。

●子どもにも教えていくべきでは?

●東京大空襲で家族全員焼け出され、火の中を逃げました。

●戦時中のように皆が同じ色に染まる危険を感じた。

●視覚、聴覚に訴えるビデオはわかりやすい。

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いちはら市民ネットワーク通信(No59〜No97)
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