いちはら市民ネットワーク
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いちはら市民ネット通信

〜次のステップへ〜新たなる挑戦
2003年の統一地方選で山本友子を県議会に送り出して3年半。 
県議を出したことの意味、そして来年の選挙で市議を3人に増やすという新たな挑戦について、語り合いました。

左から桑田なお子、岡村由美子、山本友子、うわぶ玲子

 県議を出して

山本 市議会は、市民に身近でわかりやすかったけど、県庁も県議会もこんなに市民から遠いのかと痛感しています。市民に情報を伝え、縦割り行政の垣根をこじ開けるため、闘い続けてきました。市原市の福祉も環境も直接県につながっており、県議の役割は大きいです。残土の問題では、県庁と週に三日ほども交渉していた時期もあり、そういうことがきっかけになって不法残土を止めることもできたし、残土条例の改正など、いろんな成果が得られました。少数会派でも結構やれるものだと思っています。

うわぶ 今回の港湾条例の改正を見ても、県議を出したことがきっかけになりました。私たちも誇りに思ってもよいと思います。

なんたって情報公開

桑田 市民には県議会の仕組みはよくわからない。

市内残土処分場にて(2006年3月)
市民ネットは議会が終わるたびに駅でも速報配布や通信配布・ホームページなどで情報を知らせてきました。少しは県議会も身近になったような気がします。

山本 選挙の後、「無所属に近い市民ネットの候補者が、市原で当選すると思わなかった。ネットの県議が誕生したということは、市民が従来型でない候補者を選択したということ。市民も変わってきたんだな」と言った人がいました。

岡村 私は毎回、県議会を傍聴に行っています。一人の声は小さな声のように感じるんだけど、3年たって、議会が変わってきているのを肌で感じます。

うわぶ 違った空気を送り込むことによって、今まで当たり前だと思っていたことが変わっていきます。まさしく市民ネットの役割だと思います。

市民参加がますます進む


市民活動センターオープン記念行事(2006年10月)
岡村 市民ネットの関係者が福祉フォーラムなどに粘り強く参加し続けているのは、すごく大きい力になっていると思いますよ。

うわぶ 私たちは「市民参加」を主張してきたけど、自分たちが主役になるのではなく、サポートをするのが役目と考えています。たとえば障害福祉の分野で、主役は当事者であり家族であり、その下支えというか。

桑田 私たちの活動自体が、市民参加の延長上にあるし、その役割を今後、ますます発揮すべきでしょうね。

岡村 私も6年前、自分の好きな広報からネットの活動に参加しました。自分の関心のあることとか、悩んでいるところから政治に参加し、活動の幅を広げていける仕組みが市民ネットにはある。それがそのまま市民参加なのかなと思います。

なぜ市議を2人から3人へ?

桑田 3人になれば意見書・請願の内容を調査したり、条例とか議案でも、じっくり検討できるし、なんたって仕事の手分けができるものね。条例提案権だって持てるし。

うわぶ 2人と3人の差はとても大きい。議論し、いろんな角度から判断したことを会派としても主張していける。市民ネットも誕生以来16年になるし、力を出せるときに挑戦したいのです。

これからの抱負は?

山本 もっと議会を変えたい、当たり前に議論ができる場にしていきたい。賛成・反対、意見が右から左までいろいろあってもいいんだけど、どんな意見であっても、きちんと議場や委員会で議論したい。必ず変わる、と信じています。自民党一党体制はなかなか崩せないけど、県議会にも風穴を開けたい!

市原森林組合を訪問(2006年8月)

うわぶ 10年後20年後の市原のため、何を自分たちの価値観として主張していくのか、市民と考えていきたい。たとえば環境問題などはとても大きな課題です。また、療育の拠点の発達支援センターができたことは大きな喜びでした。潜在的なニーズの掘り起こしになって待機児童が増えています。障がい児の保護者の期待に応えてさらに働きかけていきたい。

桑田 福祉や教育には効率性とか競争は、なじまない。弱い立場の人が大切にされるか否かが、社会の豊かさのバロメーター(指標)だと思います。だから、たとえ少数者であっても、必要な人にはきちんと手当てすべきです。今後も当事者からの声を議会に届けていきたいです。

岡村 私は子どもと女性の問題にとても関心があります。地方分権の時代なのだから、地域の中の可能性を見つけ出して、信じてやっていくことが大切だと思います。今まで以上に、市議と県議がお互いの情報を交換しながら市原をより住みよいまちにしていけたらなあと思っています。

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いちはら市民ネットワーク通信(No59〜No97)
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