いちはら市民ネットワーク
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いちはら市民ネット通信


山本友子

障害者条例可決!

2月議会から継続〜取り下げ〜再度の意見聞き取り〜常任委員会での検討会〜不本意ながら大幅修正、そして10月やっと可決!本議会も常任委員会も傍聴席は連日満席。障がい当事者の方々が固唾を飲んで見守る中、全国初の「障がい者の差別をなくしていこう」という主旨の条例が採択されました。一政党が圧倒的多数を占める千葉県議会のいびつさ、しんどさを改めて痛感した半年でした。

しんどい自立支援法

自立支援法がスタートして小規模作業所やグループホーム、小さな障がい者の通所施設などは大型化しないと補助金が下りない仕組みになりました。現在は国の制度の穴は県単独事業で助成していますが、何年後かはその助成も危くなります。負担増で小規模施設が存続できなくなることのないよう今後も声を上げ続けます。

港湾条例改正!

議会でたびたび触れてきた「港からの不適切な残土の搬入を阻止すること」。今回、港湾条例が改正され、暴力団等につながりのある事業者、また産廃関連条例、残土条例に違反して許可を取り消された業者には、港を使わせない、という内容が加わりました。「港は関所」と訴え続けてきたことが実現して、ほんとに嬉しい!今後は港湾監視の人員増などで監視の実効性を高めるよう要求しました。
左の食物連鎖の図を見てください。土の下に無数の微生物、その上に植物や昆虫や小動物、大型動物、鳥、そして最上段にオオタカや人がいます。

根っこを崩せば、即、生態系の連鎖が断ち切られて最上段のオオタカや人は滅びてしまいます。益虫、害虫という分け方も人間本位のもの。自然界ではどの部分が欠けても生物の多様性が大きく損なわれることになります。養老孟司氏もその著書のなかで「環境問題」がすべての政策に優先する、と言い切っています。

人の社会もまた多様性が求められています。雑多な意見が言い合える社会は一見混沌としていますが、健康な社会と言えます。北朝鮮の核実験に対する非難を始めとして、昨今、マスコミの論調が妙にセンセーショナルで、一色に染まっているようで怖くてなりません。こんな時代だからこそ、私たちはあくまで暮らしの根っこにしがみついて、地域から自由に多様な声を出し続けていきたいと思います。


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いちはら市民ネットワーク通信(No59〜No97)
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