いちはら市民ネットワーク
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いちはら市民ネット通信





市民ネットでは交通問題プロジェクトを発足し、調査研究を進めています。昨年末には「もっと利用しやすい駅にしたいね」と改札口を含む五井駅周辺を利用者の視点でウオッチング。写真を撮り、コメントをつけて冊子の形にして、行政や事業者への具体的な提言をしました。

市原市の玄関口であるはずの壁面が味気ない!

バスの案内がわかりにくい。はじめて駅を利用する人や、時々利用する人は右往左往する。
小湊鉄道の発着所は養老渓谷への入り口であるのに、「小湊線へようこそ」という接続の案内がない!
西口・東口どっちでバスに乗ればいいの?
はじめて駅を利用する時、駅と駅前でまちの印象が決まってしまうといわれます。市の玄関口の五井駅ですが、「ようこそわがまちへ」というおもてなしの心が今ひとつ感じられません。市民の意見を聞きつつ、専門家を交えて駅のあり方についてトータルで見直しをする必要があります。
 「 信 」
12月に行われた「水俣・千葉展」に出かけました。患者さんたちの写真、メチル水銀の実物展示、水俣の海、ヘドロ、魚や猫や患者のビデオ映像、闘う巡礼姿の人々、悲しみや怒り、無垢な笑顔、「おら、人間ぞ!」という激しいことば。

その後、漁師であり患者でもある緒方正人さんと、『生きる意味』著者上田紀行さん(東京工業大学准教授)の講演・対談を聴きました。緒方さんには『チッソは私であった』という著書があります。「食べることは命の基本。その信じて食べたものに毒が入っていた。信が覆されたことが問題。被害・加害という分け方に違和感がある。自分を含めて全てが“貨幣というシステム社会”の枠組みの中にあり、いわば全ての人が金というエサを求めて養殖のアミの中をうろつく稚魚なのではないか」「どこかへ“脱出”するとすれば、それは自然に帰ることではないか」。

絶妙の語り部である上田さんと緒方さんの対談を聴く時間は、参加者にとって至福の時間でした。「信」「無償の価値」「かけがえのなさ」。市民ネットにとっても、今年を生き抜くキーワードになりそうです。最後に緒方さんに握手してもらい、今も漁師を続けているごつい手から熱いエネルギーが伝わってきて胸が熱くなりました。
(山本友子)

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いちはら市民ネットワーク通信(No59〜No97)
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