いちはら市民ネットワーク
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いちはら市民ネット通信




スタッフ確保の委託料を増やして!

地域の高齢者の生活を支える地域包括支援センターは現在市内に3カ所。市役所内、鶴舞、辰巳台にと順次開設されてきました。今後さらに3カ所増える予定です。
センターでは、主任ケアマネジャー、社会福祉士、保健師といった専門スタッフが、高齢者の介護・医療・福祉に関する相談から、具体的サービスの調整にいたるまで「ワンストップサービス」で実施しています。個別の相談や解決にとても時間と労力がかかって現場スタッフは大変です。でも市からの委託料は一箇所約2000万円だけ。
「高齢者は増え続ける。状況に応じてスタッフ確保のために委託料を増やすこと。また、高齢者虐待などの『権利擁護』の相談対応に、現場に過重な負担がかからないよう市の支援体制を強化してほしい!」と主張しました。

介護・福祉の人材確保のための支援と予算拡充を!

介護・福祉にたずさわる人材の確保は、将来を見越して取り組まないと「箱物があっても中で働くスタッフがいない」ということになりかねません。人材育成には時間がかかります。5年10年後を見越した人材確保を次の高齢者保健福祉計画の柱としてしっかり書きこんでほしい!

●辰巳台にもっと公園緑地を!


社宅団地から一戸建てへ変貌をとげる辰巳団地。社宅公園がなくなり、急速に緑が減っています。安心して散策できるいこいの広場が必要です。昨年暮れ、「次の実施計画で辰巳台調整池の公園緑地としての活用を調整する」との話があり、大いに期待していたところ、先日示された「緑の基本計画案」では平成28年度以降の整備の実施となっています。 
昨年は「辰巳台地区まちづくり協議会」が発足、まちづくりの気運が高まっています。住民参加の公園作りを実現する今が「機」です。

平成28年では遅すぎます。もっと早く整備して!


指定管理者制度 経費節減は進んだが住民サービスは向上したのか?

03年からスタートした公共施設の運営を民間も含めた公募で選んだ事業者に委託する「指定管理者制度」。今回の議会で委託期間が満了になる施設の管理者の選考案が示されました。

▼三和保健福祉センターは社会福祉協議会に。スポレクパークは体育協会で、臨海競技場、臨海球場などの有料公園21施設は都市開発公社となり、結果として前回と同じ事業者が選ばれました。

▼指定管理者制度は民間の力を使って「経費節減」と「住民サービスの向上」を図ると謳っています。相反する目的のため、手を上げる事業者が少なかったのだという見方もできます。

▼応募してくる事業者が前回よりもかなり減ったことや民間からの参入もほとんどなかったことを、行政は重く受け止め、その対策が必要です。

▼まずは利用者である市民の評価を受ける制度をつくること、選定の評価点などの結果をありのまま公開する仕組みも必要です。それでこそ指定管理者としてNPOや地域住民が参入しやすくなるのではないでしょうか?使い勝手を良くするため必要ならば委託費を増額する必要も出てくるかもしれません。

▼ 2年後の平成23年には、に多くの公共施設で指定管理者選定があります。改善への取り組みを積極的に行うよう要望しました。

◆地域医療を守り育てる労災病院の取り組み◆


あちこちで病院が閉鎖したり縮小したりする、深刻な問題がおきています。安心して地域で暮らすために「地域医療」は欠かせません。
そこで千葉労災病院の地域医療連携部でお話を伺いました。身近な病院がこんなに積極的に「地域医療」のために頑張っておられることを、改めて知りました。 同病院は、地域の「医療機関・かかりつけ医」との連携を進め、開放型病床を設置し、地域医療支援病院にも認定されています。院長のリーダーシップで病院改革に取り組み、医師不足や病院経営の困難さも何とか回避しているとのことです。

しかしどんなに頑張っても、病院だけで地域医療を充実させることは困難です。「地域住民自身が地域の医療を守り育てることが必須」と言う院長の言葉に応えるべく、今度は市民自ら病院の良いかかり方などを学んでいくことも必要です。医療資源の市民への周知、福祉との連携など、私たちもさらに勉強して、地域の皆さんに知らせていく必要を強く感じました。

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いちはら市民ネットワーク通信(No59〜No97)
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