順調にスタートしたかに見えた事業ですが、ここにきて世界的な金融危機がもとで、イトーヨーカドーの進出に赤信号がともりました。 市原市は「都市交流拠点づくり」の拠点と位置づけ、50ヘクタールの一体的なまちづくりをめざしてきましたが、ヨーカドーの進出が危ぶまれる中、区画整理組合(地権者)との「まちづくりへの合意」もあやふやであることが判明しました。 |
イトーヨーカドー未だ出店計画は示されず
私たち(市民ネット)はこの計画には賛成できない、として、この間、議会で毎回質問に取り上げてきました。
経済不況で店舗に入るテナントが全く集まらないという最悪の状況のなか、ヨーカドーの出店がどうなるのか、また出店しても規模の縮小は避けられないし、時期もいつになるかわからないという事態になってしまったのです。
こんな事態は誰も予想できなかったことで、仕方がない一面もありますが、問題は「都市交流拠点づくり」という計画そのものが関係者間でどれ
だけ、合意されていたのかということです。
きれいごとはやめて本音の話し合いを
「50ヘクタールの一体的なまちづくり」としてすばらしい絵も描かれていましたが、地権者の方からは「市が勝手に描いたもの」と言う声も聞かれます。議会で説明してきた「地区計画」「ガイドライン」「エリアマネジメント」といったキーワードが、実はきれいごとに過ぎなかったということなのでしょうか。ヨーカドー進出が暗礁に乗り上げたことから現状が明らかになったわけですが、組合・事業者・市が本音を出し合って話しあい、真の交流と賑わいの場づくりをめざしてほしいと強く思います。