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現在の報道は、おおむね大人の放射線被ばく量による影響を基準にして語られています。しかし、放射能被ばくは、とりわけ胎児・乳児・幼児・子どもの体内で、遺伝子を傷つけ、その遺伝子が複製されながら増え続けるので、発がん率は大人よりはるかに大きくなります。子どもが幼いほど影響が大となります。 |
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市民ネットワークでも6月と7月に市内14ヶ所の公園を中心に市民とともに、放射能の値を測定しました。子どもたちの背丈を考えて、地表0cm、50cm、1m高さで測りました。
土、草地、砂場や歩道は0.05〜0.17マイクロシーベルト/時で、市の公表値とほぼ同レベルでした。放射能のたまりやすい窪地や側溝の堆積部分ではより高い数値が出ました。今後も継続して測定をおこないます。 |
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市内各地で、放射能の値を測定しました |
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放射能汚染/市原の放射能の値は? |
(注1)測定器:富士電機「ハンディサーベイメーター」
(注2)測定値:10〜15秒毎5回平均値(単位μSV/h) |
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場所 |
地形 |
6/13、6/14 |
7/18、7/19 |
地表 |
50cm |
1m |
地表 |
50cm |
1m |
国分寺中央公園 |
草地 |
0.09 |
0.07 |
0.08 |
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県環境研究センター |
草地 |
0.13 |
0.10 |
0.12 |
0.10 |
0.08 |
0.07 |
若宮中央公園 |
砂場 |
0.05 |
0.12 |
0.10 |
0.10 |
0.08 |
0.07 |
辰巳中央公園 |
砂場 |
0.10 |
0.08 |
0.07 |
0.14 |
0.09 |
0.10 |
ちはら台かずさの道 |
歩道 |
0.12 |
0.13 |
0.13 |
0.10 |
0.10 |
0.08 |
南総運動広場 |
草地 |
0.10 |
0.15 |
0.10 |
0.09 |
0.05 |
0.07 |
高滝湖畔 |
砂利 |
0.11 |
0.15 |
0.12 |
0.12 |
0.12 |
0.09 |
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◆継続的な調査を! |
千葉県でも、ホットスポットと言われる東葛地域では、保護者の活動が活発になっています。政府は、当初から情報を隠し「直ちに影響はない」と繰り返してきました。政府発表が当てにならない今、これからも自治体が自ら放射線量を測ることも大切です。
今のところ、市は市内132地点の学校・公園などで測定しています。市原の放射能の値は東葛地域ほど高くはないのですが、福島原発がまだ油断がならない現在、継続的に測定・公開していくよう求めました。 |
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7/19 市民ネットの事務所にて放射能の勉強会を行いました。 |
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千葉県環境研究センターでも測定(市原市岩崎) |
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◆学校給食の安全を |
汚染がわかった時点で校庭や園庭、砂場の汚染土壌を除去し、外部被ばくを減らすことも大切ですが、内部被ばくは、直接体内で臓器を傷つけるので、さらに深刻です。
放射能に汚染された食物は、内部被ばくにつながります。風評被害で、農業・漁業の方々が大変な目に合っていますが、だから規制値がゆるくていいということにはなりません。とりわけ子どもの口に入る学校給食の食材に、慎重になってほしいのです。そのために給食費が高くなるなら、補正予算で補てんしてでも、食の安全確保を最優先すべきです。 |
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大気中の放射線量の推移
県下唯一の公式測定ポイントであるモニタリングポスト(地上7m/右の写真)の値は福島原発が3度目の爆発を起こした3/15に最高値0.313マイクロシーベルト/時を記録。その後、値は下がり、降雨時に上昇。3月11日以前の放射線量の値は0.022〜0.044だが、7月中の値は0.042〜0.055で推移している。 |
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