議案第59号 賛成討論

議案第59号 市原市廃棄物の適正な処理及び減量に関する条例の一部を改正する条例の制定について

会派を代表して賛成の立場から討論を行います。

本議案は、プラスチック資源の一括回収、ごみ収拾運搬体制の見直し、ごみ処理手数料の有料化、これら3つの施策を一体的に実施することで、ごみ減量の効果を最大化するために条例の改正を行うものです。
これは継続審査の過程を経て今定例会で撤回された議案第20号の施工日のみを変更したものです。

従って賛成の立場ではありますが、まず振り返って指摘をさせていただきます。

ごみの減量を目的とするのであれば、ごみ処理手数料有料化以外の手法について、行政の効率性を求めるだけでなく市民目線に立って検討する余地があったのではないでしょうか。
物価高騰のおり、日々の生活に厳しさを抱えている市民もいる中で、様々な手法の中から有料化を選択した根拠が乏しく感じられました。

また、先程述べた3つの施策を同時に実施することは、市民生活に負担を求める制度になるにもかかわらず、プラスチックを市内で再資源化するサーキュラーエコノミーの実現のために、企業や事業者との連携や制度設計が先行し、市民対話が後回しになる形となったことは否めません。
「新焼却施設の更新時期が迫ってきている」「人的、費用面で余裕がなく実施できなかった」という言葉が、それをよく表わしています。

本来であれば、このような市民生活に密着した案件については、議会に諮る前に市民アンケートをとるなどして、広く市民意見の聴取を行うべきでした。
かつて総合計画で謳われていた「バックキャスティングによる施策の展開」が、未だに活かされていないと言えるのではないでしょうか。

尚、反対意見の中には、家庭ごみ処理は市の責任で行うものという考えもあるようですが、市が処理責任を負うことと処理費用を全て賄うということは同義ではありません。

種々申し上げましたが、本議案が上程されるまでの間に、30回もの市民対話や町会説明などを開催されたことは後手であったものの、議会の指摘を契機にスピード感を持って取組まれたと評価しております。
参加者のアンケート回答によると、プラスチック資源の一括回収、ごみ収拾運搬体制の見直し、ごみ処理手数料の有料化について、各々7割以上が賛成という結果から、施策の方向性に関しては一定の市民理解が得られたものと判断することができました。
加えて、委員会審査において当局の反省の弁も聞かれたことで、今後の取組の改善に期待が持てました。

今後も引き続き市民や議会との対話を重ね、得られた意見を制度設計に活かすと共に、制度導入後の事業検証をもって市民負担のあり方など更なる改善に向けて取組まれるよう強く要望して、賛成討論と致します。