平成19年度 第4回市原市議会定例会 議案質疑 桑田尚子
市議会レポート【議案質疑】桑田なお子
議案第83号指定管理者の指定について(市原市サンプラザ市原)
議案第83号は、市原市サンプラザ市原の管理を財団法人市原市都市開発公社に行わせるため、引き続き指定管理者として、指定しようとする案件です。
指定管理者制度は、市民サービスの向上と経費節減の名の下に、平成18年度から実施されています。2005年12月議会で、それまで大きな赤字を出し続けてきたサンプラザ市原を、市民にとっての利便性を高め、収益性を高め、赤字幅を縮小するため、指定管理者の期間を2年間と区切り、市の外部団体である都市開発公社に任されました。ちなみに他の施設の指定管理者の指定期間は5年間です。
今回の議案で、再び、平成20年から2年間という期間で、市原市都市開発公社が指定管理者に指定されています。
利用率も利便性も、2年前と同じ状況のように思われますが、この間に何が話し合われ、何が変わったのでしょうか。
2年前の選考会議では、民間事業者が、総合点では下回ってしまいましたが、施設の利用に関する計画や、自主事業を企画するという項目では民間の事業者の方が5ポイント以上の開きで評価を受けていました。サンプラザ市原を活性化するためには、新しい発想の自主事業が不可欠です。都市開発公社は、どんな新規事業をこの2年間で企画実行したのでしょうか?お聞かせください。
(答弁)
独自のホームページを開設し、茶道、体操教室の新規事業をおこしました。
先日の代表質問の答弁では、利用促進をはかるために生涯学習、子育て支援、メタボリック対策など、又、行政機関の拡充を考えておられるとのことでした。
五井駅とデッキで繋がっているサンプラザは、利用の仕方によっては市民サービスの拠点になりうる施設です。その方向性、費用対効果、市民サービスは、もっと具体的に数字で示せるはずです。
この2年間でも、市民サービスの向上のための施策は実行されてきたはずです。しかし、残念ながら、数字的な成果は見えません。赤字幅も解消されておりません。それなのに、あえて、公募をせず、今回再び、市原市都市開発公社に指定するにはそれ相応の理由がなくてはとても市民理解が得られません。あえて公募せず、都市開発公社に指定した明確な理由をお聞かせください。
(答弁)
施設整備が整うまでは、今の指定管理者である都市開発公社が運営するのが、ふさわしいと判断したからです。
今年度末には各階の利用をはっきりと決めていくとのことですが、その点に関しては、どこの部署で誰が決定していくのか、指定管理者の裁量はどこまでなのか、お聞かせください。
(答弁)
庁内に利用促進会議を開き、そこで決めていきます。その中のメンバーは子どもセンター、生涯学習、経済部から構成されています。
今回、補正予算で元サンシネマの場所が多目的ホールにするためなると聞いています。庁内検討委員会ができて、検討していると聞いていますが、企画の主体は、市でしょうか、それとも市原市都市開発公社でしょうか?求められるのは柔軟なアイデアであり、企画です。民間の知恵が必要です。だったら、なおさら指定管理者には民間がふさわしいことになります。見解をお聞かせください。
(答弁)
企画の主体は市です。
(再質問)
この2年間、何もしなかったわけではなく、見えないところでの努力があり、今回も他に任すわけにはいかなかったとの説明がありましたが、しかし、やはり、お役所仕事だったから利用率をたかめることができなかった、という風に聞こえてしまいました。
思い切って民間事業者とアイデアを競い合うべきだったと思います。そうした取り組みをせず、安易に再び都市開発公社を指定したのだとすれば、とても今回の議案に納得できません。
もし、先ほどの答弁より踏み込んだ答弁がいただけるのなら、もっと具体的に、今後の方針をお聞かせくだい。
(答弁)
これからの2年間で用途をはっきりさせ、活用を図っていきます。