3月11日、庁舎の上階はかなり揺れたそうです。官公庁の耐震診断
に照らすと、最低の評価レベルが示されたとのこと。
「まだ築40年弱の鉄筋コンクリートの建物にしてはずいぶん辛い評価
では?当時の設計などに問題があったのではないか?」と質問すると、

「耐震基準が当時は今よりずっと甘かったから」という答えでした。
学校など他の市有施設は「筋交い」などの耐震工事で対処しています。
しかし窓の多い現庁舎では壁がなく、筋交いができない!

応急の補強工事とこれまでの計画

 いま、エレベーターホールの柱に改修工事がなされています。
これは応急的処置ということで、7月いっぱい、5,980万円かけて
工事していきます。

根本的な改修については「市有建築物の耐震改修計画」で、平成
27年までに市有の建物をすべて耐震改修することになっています。
これまで学校を優先し、市庁舎に関しては後まわしとなっていました。
耐震工事は60億円くらいかかると試算されていたと聞いています。

◆どこに?どんなかたちで?

どこに建設するのかについては、候補地として現市庁舎駐車場、
五井駅西口のヨーカドー市原店跡地、また、五井駅東口区画整理
事業内などの声が上がっています。

また、たとえば、五井駅周辺のサンプラザ市原、五井会館などの
市有の施設に市役所機能を分庁することが、リスクの分散を図る
ことにもなり、財政的にも財政的にも現実的ではないか、などの
考え方もありますが、どれも一長一短ありそうです。

なにはともあれ、市庁舎建て替えは、当初、市長公約にはなか
ったことであり、本市の財政状況もそれどころではありません。
移転によって改定総合計画はじめ、本市のあらゆる計画の基本
となっているグランドデザインが変わってくる可能性もあり、大きな
影響を及ぼします。

◆後世に負担をかけぬよう市民参加で議論を!

五井駅東口開発計画も、未だ道半ばであり、「市原の顔づくり」
「地域の活性化」もまだ、見えていない状況です。
そんな中、新しく市庁舎建て替えを主張することは、容易に市民
合意を得られるとは思えません。
「市民をまじえ、透明性を高めた議論を進めてほしい」と主張し
ました。

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