平成21年度 第2回市原市議会定例会 反対討論 桑田尚子

市議会レポート【議案第54号工事請負契約について{(仮称)市原市総合公園整備(第1期)土木工事}の反対討論
議案第54号 工事請負契約について{(仮称)市原市総合公園整備(第1期)土木工事}
の案件に反対の立場から討論いたします。

この議案は(仮称)市原市総合公園整備(第1期)土木工事を株式会社オカモトが入札の結果落札し、本契約を締結しようとするものです。
繰り返しになりますが、この締結に関しては、異議を唱えるものではありませんが、この工事について納得できません。
「水と緑のゾーン」では、「水」が最大のポイントです。
修景池は入ってくる水(流入する水)がない、しかも地形的に水が集まる要素を持たない人工的な池です。開発される区域に降った雨は直接流れ込まないように工夫され、池の水面だけに降り注ぐ雨と池の周りの水路の水が30cm以上になってあふれた水、そして井戸水をくみ上げたもので池の水をまかなう計画になっていました。
当初、井戸水を噴水に使う予定でしたが、諸々の事情で井戸水を大量にくみ上げる計画は変更され、池の水を循環して使うことになったと聞いています。しかも井戸水で補充する分量は、池の水が蒸発した分だけだと知りました。

水循環にはろ過機を使うとのこと。1.4haの池の水をろ過し続けることは容易ではありません。機械ですので故障もありますし、点検も必要です。10年に一回の割合で、浚渫を行なうとも聞いていますが、新鮮な水が入り込む仕組みのない池の水質が維持できるのか疑問です。特に気温が上がる夏場などは、なおさらです。一定の水質を維持し続けるには、かなりの費用がかかるのではないでしょうか。
「水と緑」を最大の「ウリ」にしている公園ですが、今回の議案の内容では、それが達成できるとは思えませんので、この議案に反対いたします。