◆水質保全に不安あり
五井駅東口開発(50ヘクタール)では、総合公園計画(9.9ヘクタール)があり、市が直接施行します。
そこに当初から調整池としての修景池が計画されていました。広さは小学校の校庭より広い約1.4ヘクタール、水深は60㎝です。安全を考えて護岸はゆるいスロープとする計画です。
◆流入する水がない池
水質を保つには、絶えず水が循環していることが必要です。池の予定地は起伏のない地形なので、水は自然には集まりません。当初、水循環のために井戸水で噴水を動かそうと計画していましたが、井戸水を大量にくみ上げることは問題があるということで計画は変更、噴水は池の水そのものを使うことになり、池の水が蒸発した分だけを井戸水で補充することにしました。
◆ろ過循環装置の不安
肝心の水循環は、ろ過循環する装置を使うとのことですが、広大な池の水をろ過し続けることは容易ではありません。機械には、故障の不安もあるので点検整備も欠かせません。また十年に一度は浚渫(しゅんせつ)して、池底の泥を掻き出します。浚渫費用は約2000万円。気温の上がる夏場の水質の悪化は特に心配です。
◆同じような仕組みの池を見てきました。
議案説明の後、九十九里町の宮島池を見てきました。ここには噴水のある調整池を兼ねた修景池があります。面積は2.8ヘクタール。しかし、ここは農業用水の堰だったところなので周辺から自然に水が入ってきます。噴水の稼動は現在週に3日のみとのことです。
振り返って、わが市原の総合公園ではどれくらいの頻度で噴水を動かすのかは分かりませんが、噴水にかかる年間経費は約500万円とのことです。
◆議案に反対しました。
結局、水質保全の不安、メンテナンスの不安、諸経費の不安など納得のできる十分な説明が得られなかったので、議案質疑の後、この議案に反対しました。
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