令和7年 第4回市原市議会定例会議 代表質問 森山かおる
- 代表質問 森山かおる
- 令和7年 第4回市原市議会定例会議
1 実行計画(令和8年度版)策定及び令和8年度予算編成の基本方針について
(1)事業の投資効果について
(2)事業のスクラップのルールづくりについて
(3)市民意見の反映について
2 市原市景観計画を生かしたまちづくりについて
*これまでの取組
*八幡宿駅西口での取組
*五井駅東口での取組
3 学校における包括的性教育について
4 コミュニティ・スクールの進め方について
*教職員の負担軽減
*地域への認知度を高める
*複雑な学区、小学校区単位での取組を

実行計画(令和8年度版)策定及び令和8年度予算編成の基本方針がこの10月に示されました。実行計画策定及び予算編成上の留意点として「市民が真に必要とする効果的な事業への確実な財源配分に向けて、事業立案においては、事業実施による投資効果を明確にしたうえで最大限発揮されるよう事業構築を行う」とされています。
これは、地方自治法第2条14項に定められた、最小の経費で最大の効果を挙げることへの意識の現れであると思っております。
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1)事業の投資効果について
そこでお伺いしたいのは、どのように投資効果を示すのかということです。
例えばR6年度決算審査では、多文化共生事業における国際交流イベントについて参加人数は示されているものの外国人と日本人の内訳の統計はなく、共生がどこまで図られているのか分かりませんでした。他の実証実験と称した地域活性化のイベント事業でも目指す姿が曖昧で、事業効果を図るためのデータ収集が疎かになっていることを感じました。
そこで、令和8年度予算編成にあたり、どのように事業の投資効果を明確に示すのか。また、それを予算審査においてできる限り具体的に、数値化して示していただきたいのですが、ご見解を伺います。
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(企画部長)
現状、主要事業等の投資効果につきましては、新年度予算案と一体的に策定する実行計画案の概要資料において、事業、効果などを定性的にお示ししているところであります。
しかしながら、総合計画等で掲げる目標に対して当該事業がもたらす効果については、現状ではつながりが不明確な面もあるものと認識をしております。
現在、策定を進めております新たな市原市総合計画では、今後、中長期的な投資効果も測っていけるよう、基本構想に掲げる「2035年に目指すまちの姿」を最終成果として、そこから逆算した施策効果を適切に測定できる指標を基本計画、実行計画等でそれぞれ設定する予定であり、指標やロジックモデルの精査を行っているところでございます。
令和8年度の実行計画の策定に当たりましては、こうした指標等を活用しまして、主要事業等が総合計画のどの施策の推進に寄与するのか、事業の効果はどのようなことを想定しているかなど、定性的な効果に加え、指標など定量的な効果も記載するなど、より分かりやすい資料作成に努めてまいります。
事業数が多いだけに大変なことだとは承知しています。
来年度からスタートする新たな総合計画の元で、徐々に進めていただくようお願いします。
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2)事業のスクラップのルールづくりについて
予算編成の基本方針には毎年度といって良いほど、事業の不断の見直しと優先順位付けが必要と記載されており、R8年度においても「大胆な見直しと優先順位付けが必要」とされています。
今年度当初予算においては、中小企業退職金共済補助金を人材確保支援の観点から廃止しDX等に係る人材育成セミナーの強化に振替える、AI技術を取り入れた水道管漏水調査の導入により約5,400万円の費用削減効果が示されるなど、一定の努力は感じております。
一方、今年10月に公表された長期財政収支見通しによると、新たにゴミ焼却施設を試算に反映させたため、令和8年度の普通建設事業費は一年前の試算よりも52億円増え226億9,200万円。今後10年間の見通しについては、昨年の試算では86億円の歳入超過であったのに対し、461億円の収支不足が見込まれるとのことです。
文化交流施設などまだ反映されていない大規模建設事業費を考えると、これまでのような事業の見直しや優先順位付けといった手法では、真に市民が必要としている事業に予算を振り向けられなくなるのではないでしょうか。特に人口構造上、増えて然るべき社会保障費の抑制に一層拍車がかかるのではと懸念しております。
令和4年に策定された新行財政改革大綱では、改革の柱Ⅳ持続可能な財政運営としてスクラップの仕組み作りが掲げられており、その取組に注目していましたが一向に進んでおりません。
そこで提案させていただきます。
福祉や土木部門など市民生活に直結するような事業以外については、KPI(重要業績評価指標)を設定するのと同時に撤退基準を明確に定め、いつまでにどの程度目標に達しなかった場合にはスクラップをするという類いのルール作りが必要だと考えますが、見解をお伺いします。
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(総務部長)
少子高齢化の進行に伴う生産年齢人口の減少等により、人材や歳入の確保が厳しくなっていくことが懸念される中、限られた経営資源を有効に活用し、実効性のある施策を展開するためには、時代の変化とともに市民ニーズに合わなくなった事業等を廃止・縮小することが必要となってまいります。
議員ご案内のとおり、事業のスクラップを判断するためには、できるだけ客観的であることが望ましく、KPI等の指標を活用することは、有効な手段の一つであると考えております。
現在、事業シートを活用した実績評価や、総合計画の成果検証における指標の達成状況を踏まえ、シーズンレビューでの庁内対話を通じ、計画・予算・改革を連動させたトータルシステムによる実行計画事業の見直しに取り組んでいるところであります。
一方で、指標の活用については、最終的な成果を適切に捉える指標の設定が難しい事業や費用対効果が数値的に算出しにくい事業もあること、また、指標達成そのものが目的化してしまうおそれがあることなどの懸念もございます。
このことから、新たな総合計画においては、「目指すまちの姿」から逆算した指標のロジックモデルを作成し、事業目的の明確化や事業効果の検証を行うこととしております。
今後につきましては、「次期行財政改革大綱」と合わせ、全ての実行計画事業を一体的に管理することにより、事業の必要性や優先度を的確に精査するなど、効果的な事業のスクラップに繋がるよう取り組んでまいります。
今年8月に示された次期市原市行財政改革大綱においても、改革の柱Ⅱ財政基盤の一層の強化として、全庁で事業の再構築が恒常的に行われるための仕組み作りに取組むとあります。着実に進めていただくようお願いします。
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3)市民意見の反映について
重点的取組み事項については、対話で得られた意見をしっかりと今後の展開に繋げるとし、特に市民から意見が多数寄せられた「地域公共交通の維持・確保」「農林業の活性化」「働き方や学びの場などの選択肢拡大」「つながりの強化」などに留意し、市民の幸福度や生活満足度を高める施策を展開していくという考えが示されました。
これらは総合計画策定にあたり開催した数々のワークショップにおいて、市民から出た意見を反映させたものだと理解しております。
昨今ではまちづくりや計画策定など多くの分野においてワークショップが用いられ、市民にとっては行政との距離が縮まり、職員にとっては市民の生の声を聴くことができる貴重な機会になっています。
しかし、行政が仕掛けたワークショップでは一定のテーマに基づいた市民の意見しか聴くことができません。日常的に窓口で手続きをする際や市民からの相談などで聞き取った意見や要望も重要な対話のひとつです。例え少数の意見であっても、そこには隠れた真実がある場合もあり、職員にとって大きな気づきになることもあります。
これまでも福祉分野などにおいて、少数の意見を施策に反映してこられたこととは承知していますが、今後も更にアンテナを張って取組んでいただきたいと考えます。ご見解を伺います。
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(総務部長)
市役所は、市民に最も身近な行政機関であり、職員は、日々、多くの市民に接し、多様な思いに触れております。
我々職員が、施策を立案するきっかけの一つに、市民ニーズへの対応があり、市民の多様な思いを自分ごととして受け止め、妥当性や有効性、効率性などを考慮し、市として取り組むと判断した際には、その実現に向けてあらゆる方策を考えることが重要であります。
このことから、本市職員の行動指針の一つとして「市民の思いを自分ごと化」を掲げるとともに、人事評価の項目としております。
現状、市民の声を市政に反映する広聴の仕組みとして、「市長への手紙」がございますが、議員ご指摘のとおり、窓口や電話での応接時も、市民の思いに接する大変貴重な機会であると考えております。
その機会を捉え、職員が市民の思いを受け止め、施策に繋がったもの、残念ながら実現にまでは至っていないもの、様々あるのではないかと考えております。
引き続き、全ての職員が「市民の思いを自分ごと化」し、有効なご意見を見過ごすことなく、施策等に反映していけるよう、本市の組織ビジョン、経営理念、行動指針である「クレド」の理解と行動に繋げる研修等により職員の意識を高めてまいります。
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2.市原市景観計画を生かしたまちづくりについて
*これまでの取組
市原市の景観づくりの取組みは千葉県下で最も早く平成4年から始まりました。平成6年には豊かな自然や歴史文化を守り育て、「いちはら」らしさの感じられる自然を活かした景観を創出し次世代に引き継ぐことを目的として、市原市都市景観基本計画を定め、5つの基本理念に基づく景観づくりの方向づけを行いました。更に平成20年(2011)には実効性の高い取組みを展開させるため市原市景観計画が策定されました。
同計画の基本方針は4つあり、(1)「いちはら」らしい景観の目鼻立ちを際立たせる(2)時代ごとに育まれた風景の魅力を磨き上げる(3)市民の発意を促し持続的な活動を支援する(4)風景の魅力を凝縮し演出する、というもので、本市のまちづくりにおいて重要な視点だと感じています。
計画には、建築物等の緩やかな規制・誘導など、景観法に基づく諸制度を全市域に導入し、熟度が高まったところから順次、地区特性を活かしたきめ細かな規則・誘導を図り段階的に景観づくりを充実させていくとされていますが、これまで地区特性を活かした景観づくりについてどのような取組みをされてきたのか、お伺いします。
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(都市部長)
景観計画では、地区特性を活かした景観づくりの取組として、景観形成重点地区の指定における地区独自の景観形成基準の設定や景観協定の締結などを示しております。
これまでの取組といたしましては、景観形成重点地区といたしまして、ちはら台東6丁目の一部の区域を指定し、建築物の形態意匠等において、地区独自の基準を設定し、景観形成に取り組んでおります。
また、景観協定では、ちはら台東8丁目の一部の区域において、景観協定を締結し、住民自らによる届出制度の運用により、良好な景観形成に取り組んでおります。
このほか、景観計画では道路、都市公園等の公共施設につきましても、地域の景観を構成する主要な要素としておりまして、周辺の景観を先導する役割としまして、上総大路及び上総更級公園を景観重要公共施設に指定し、景観形成に取り組んでいるところでございます。
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*八幡宿駅西口での取組
私は本計画を活かしたまちづくりを進めてほしいと思っています。
例えば「基本方針2 時代ごとに育まれた風景の魅力を磨き上げる」では、地域のシンボルとなる景観資源の保全と魅力あるまちなみ形成への活用を図るとしています。
私はこの文言から真っ先に思い浮かんだのが八幡宿駅西口にある飯香岡八幡宮を中心としたまちなみ形成です。1350年の歴史をもつ飯香岡八幡宮は、国の重要文化財に指定されており、市内外に誇れる文化遺産です。
昨今、様々な事業で「誇りや郷土愛の醸成を図る」と謳っていますが、こうした誇れる文化遺産を活かしたまちなみ形成は行政にしかできないことで、市民にとっては日々目に触れることができるため、遙かに効果があると思っています。
八幡宿駅西口公共施設再配置基本計画では「歴史と文化はまちの魅力」「市内外にアピールすることは市民の愛着と誇りの醸成にも繋がる」とされており、八幡宿駅周辺のまちづくり座談会でも、八幡宿らしい魅力的なまちづくりとして、飯香岡八幡宮周辺の景観形成があげられています。
来年3月には市原市八幡総合市民センターの併用開始に伴って、飯香岡八幡宮に隣接する市原支所や八幡公民館の機能は、そこに移転することになり、その跡地活用として行ったサウンディング型市場調査では建て替えの提案が主でした。
そこで、今後の跡地活用として建て替える場合には、景観形成重点地区に指定するなど、飯香岡八幡宮をまちなみの核として活かしていただきたいと考えますが、見解を伺います。
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(都市部長)
八幡宿駅周辺におきましては、現在、拠点別整備基本計画(八幡宿編)の策定に向けまして、サウンディング型市場調査やまちづくり座談会を開催するなど、地域住民や事業者等との対話を行いながら策定を進めているところでございます。
サウンディング型市場調査では、駅周辺の公有地の活用について、民間事業者との対話を行い、先般、調査結果を取りまとめたところでございます。
また、お話しにございましたけれども、まちづくり座談会では、市民、町会、商工会議所などのほか、多様な方に御参加をいただきまして、公民連携プロジェクトを検討しているなかで、飯香岡八幡宮の周辺などの景観形成についても、御意見や御提案をいただいたところでございます。
こうした御提案なども参考のうえ、今後、飯香岡八幡宮などの文化・歴史のある地域資源にも配慮した景観形成について、計画策定の中で検討してまいります。
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*五井駅東口での取組
現在進められている文化交流施設を含めた五井駅東口の開発においては、拠点別整備基本計画(五井編)で、良好なまちなみの形成や景観づくりのルール等の作成など、景観への配慮事項が示されています。
特に五井駅は市原市の玄関でもあり、そこに降り立った時のまちなみから受ける印象が本市全体のイメージに繋がるため、景観を重視した取組は非常に重要だと言えます。
五井駅から伸びる更級通り、それに面する文化交流ゾーンや商業賑わいゾーンについては、一体的な景観づくりに取組むことで、魅力的なまちなみを創出してほしいと思っています。
そこで、五井駅東口の開発においても、景観形成重点地区や景観重要公共施設に指定するなど、市原市景観計画を活かして取組んでいただきたいと考えますが、見解を伺います。
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(都市部長)
五井駅東口におきましては、現在、「拠点別整備基本計画(五井編)」に基づきまして、現在、五井駅東口土地区画整理組合設立準備会、事業協力者である大和ハウス工業及び市の三者で連携を図りながら、令和9年度の土地区画整理組合の設立認可に向けて取り組んでいるところでございます。
基本計画では、景観への配慮事項として、建物のデザインや、更級通りの沿道における建築物の壁面後退等による空間の創出、景観に配慮した歩行空間の整備などを示しておりまして、景観やまちなみの方向性につきましても、今後、三者で連携して検討してまいります。
新総合計画では、JR3駅周辺について「都市基盤の適切な管理や住環境の整備、良好な景観により快適で安全な環境が整備されています」とあります。市原市景観計画を活かして取組んでいただくようお願いします。
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3.学校における包括的性教育について
以前、横浜市の病院で助産師をされていた方の講演を聞く機会がありました。
その方は10代の妊娠や出産の増加、性被害に気づけない状況、梅毒などの性感染症の増加などを目の当たりにして、子どもが性に対する知識を学ぶ必要があると強く感じ、性教育活動を始められました。
その中で訴えられていたのが、学校における性教育の在り方です。
現在の教育指導要領では、小学5年理科で「人の受精に至る過程は取り扱わないものとする」、中学校の保健体育では「妊娠の経過は取り扱わないものとする」とした「はどめ規定」により、性交について扱うことや中学生に避妊や中絶を教えることを抑制しています。
一方、諸外国では、2009年にユネスコ・ユニセフ・WHOなどの国際機関が連携し、国際的な指針として公表した「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」に基づき、年齢に応じたカリキュラムで性教育を行っています。例えば小学高学年では性交や避妊具の付け方、思春期になるとピルを服用した避妊方法を教えているのです。
このセクシャリティ教育は包括的性教育と呼ばれており、性や生殖などに留まらず、自分と他者を大切にする人権尊重を基盤に、ジェンダー平等、多様性、コミュニケーション能力、差別や暴力の防止など、性をめぐる幅広いテーマを学ぶ教育です。
近年はSNSを利用した子どもの性被害が増加しており、児童ポルノ被害の約4割は児童が自らを撮影した画像による被害です。騙されたり脅されたりして撮影した画像が拡散されてしまった事で、一歩も家から出られず通学すらできなくなったという事例もあります。
男子の場合は性的な遊びやいたずらだと軽視されることがありますが、性被害による心身の傷は深く、その後の成長にも多くの影響を与えることがあります。
今、包括的性教育を通して子どもに心と体を守る力を身につけさせることは、私達大人の責務だと言えます。
厚生労働省の衛生行政報告例によると、令和6(2024)年度千葉県での20才未満における人工妊娠中絶件数は352件。そのうち13才~15才が19件もあり決して見過ごすことはできません。また人工中絶が可能な期間を過ぎてしまい、やむなく中学生で出産したという事例も国内で起こっています。
望まない妊娠は知識があれば防ぐことができるため、妊娠の仕組み、避妊の知識、妊娠の週数の数え方と人工中絶ができる期間を知っておくことや、性交には感染症のリスクがあることなどを義務教育の間に学んでおく必要があります。
10代の人工中絶率が全国平均のよりも高かった秋田県では、産婦人科医などを講師として性に関する指導を学校で行ったことで中絶率は半減し、性感染症も減少したとの事です。このような「はどめ規定」を超えた授業を継続して行っている自治体は徐々に増えてきております。
そこで、子どもが自分と他者を大切にし、健全な人間関係を築いて幸せに生きていくための包括的性教育について、学校での実施状況とその後どのように展開されているのかお伺いします。
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(教育部長)
学校における包括的性教育の小・中学校での実施状況と今後の展開についてお答えいたします。
性教育については、学習指導要領に基づき、保健体育科及び特別活動を中心に、学校教育活動全体を通じて系統的かつ段階的に実施しているほか、一部の小・中学校においては、助産師や医療系大学教授等の専門家を講師として招き、授業を行っている事例も見られます。
令和2年6月に開催された国の「性犯罪・性暴力対策強化のための関係府省会議」において「性犯罪・性暴力対策強化の方針」が決定されたことを受け、文部科学省では「生命(いのち)の安全教育」を推進しています。
この「生命(いのち)の安全教育」は、生命の尊さを学び、性暴力への正しい知識を理解し、自分や他者を尊重する態度等を発達段階に応じて身に付ける指導内容となっております。
例えば、小学校低学年ではプライベートゾーンについて、水着で隠れる部分が自他ともに大切であることを理解すること、中学校では、性暴力やその背景を理解し、デートDVやSNSで見えない相手とつながることの危険性を知ること等が指導内容として示されております。
教育委員会としましては、これまで行ってきた性教育に加え、「生命(いのち)の安全教育」が各学校において確実に進められるよう努めてまいります。
私も生命の安全教育について動画を見ました。SNSの危険性については理解しやすい内容だと感じましたが、中学生向けの動画の性暴力の内容は痴漢・体に触る・じろじろ見る・盗撮・デートDVが挙げられており、性的な行為として「手をにぎる」「キスをする」というもの。性交について触れずに、こんな内容で子どもが理解できるのかと思います。
性教育は寝た子を起こすと言われることもありますが、R6年度の20才未満の全国中絶件数は5,868件。寝ているのは文科省ではないかと私は言いたいです。
だからこそ、市が包括的性教育に取組んでほしいと思っています。
まずは生命の安全教育を進め、包括的性教育に広げていただくようお願いします。
それと困った時に相談できる体制、例えば養護教諭に相談して良いんだよということも子どもたちに伝えていただくこともお願いします。
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4.コミュニティ・スクールの進め方について
コミュニティ・スクールは、学校・家庭・地域が学校の目指す教育目標やビジョンを共有し、地域と学校がより強固に連携・協働できる体制の構築を図ることを目的として、R5年度市原中学校区・菊間中学校区をパイロット校としてスタートしました。R6年度は新たに9中学校区に拡充され、今年度からは全21中学校区に広げられました。
これまでに地域学校協働活動推進員(コーディネーター)の負担を軽減するために人員を増やすなど、改善を重ねながら取組んでこられてきたことと思います。
*教職員の負担軽減
市内でいち早くコーディネーターに従事されている方から話しを伺いました。3年目を迎え試行錯誤する中、特に教頭の多忙さを心配されておられました。
学校教育法では「教頭の職務内容は校長を助け、校務を整理し必要に応じて児童の教育を司る」とされていますが、実質的にはマルチプレーヤーで、学校内で一番多忙な立場だと言われています。
コミュニティ・スクールは、学校だけでは対応仕切れない複雑化・多様化した課題を地域の力で解消するものですが、学校と地域の連携の要を担っている教頭先生の負担が増えるというのは、例え一時的であっても本末転倒です。
先月末に常任委員会の行政視察で伺った北名古屋市では、コミュニティ・スクールが軌道に乗るまでの2年間、教頭の仕事を補佐するための加配を付けたそうです。
これは一例ではあるが、本市でもコミュニティ・スクールを効率的に進めていくために、それに携わる教職員の負担軽減策について考えていただきたいと思いますが、見解をお伺いします。
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(教育部長)
コミュニティ・スクールにおける、教職員の負担軽減策についてお答えいたします。
学校と地域がより強固に連携・協働できる体制の推進を図るため、令和5年度から計画的に導入を進めてきているコミュニティ・スクールにつきましては、今年度、全中学校区において、設置が完了したところであります。
先行した中学校区では、地域住民の皆様の参画を得て、活動を展開しはじめている一方で、今年度当初に設置ができた中学校区も多くあり、全体としては、活動が緒についたばかりの状況でございます。
そのため、現時点では、教職員が学校運営協議会の開催や、地域との連絡・調整等の業務を担っている場合が多い状況にありますが、現在、学校運営協議会や地域学校協働活動推進員の活動が円滑に展開されるよう、定期的な研修や活動状況の共有化等さまざまな取組を実施しているところであります。
また、本市では、コミュニティ・スクールを中学校区で設置しているため、中学校区内に存する各学校でチームとして取り組むことにより、一つの学校の負担とならないよう取り組んでいるところであります。
教育委員会といたしましては、学校運営協議会や地域学校協働活動推進員の活動が活発に展開されるようになれば、教職員の負担軽減につながるものと考えておりますので、学校運営協議会や地域学校協働活動推進員への伴走型の支援を実施してまいります。
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*地域への認知度を高める
本市の取組方針の基本的な考え方として、学校と地域がより強固に連携・協働できる体制を確立し、地域の特性を生かした学校づくりや課題解決に向けた取組を進めるとしています。
しかし、コーディネーターからは、町会加入者が減るなど地域のつながりが希薄化している中で、共に活動してくれる協力者探しが困難だと伺っています。
その要因として、コミュニティ・スクールが地域に認知されておらず理解が広がらないことを挙げられていました。
そこで、学校と地域がより強固に連携・協働できる体制を確立させるために、コミュニティ・スクールの取組を地域にどう浸透させていくのか、見解を伺います。
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(教育部長)
コミュニティ・スクールの具体的な取組に地域の方々に御協力頂くためには、その取組の状況についての認知度を高めていくことが重要だと考えております。
現在、活動の中心となる「地域学校協働活動推進員」の皆様が、円滑に、また、より活発に活動を展開していただけるよう、定期的に研修等を実施しているところであり、先行して取組を開始した中学校区においては、その取組の状況を記した「コミュニティ・スクールだより」を発行し、地域への周知を図っておりますことから、こうした取組を他の推進員にも情報提供するとともに、各学校からも活動内容を発信できるようしてまいります。
また、関係部と連携し、「いちはらまちづくりサポート制度」に登録している団体など地域で活躍する方々と推進員をつなぐ機会を設けてまいります。
こうした取組により、コミュニティ・スクールの取組を地域に浸透させてまいりたいと考えております。
その手始めとして、学校の管理職が自治会・町会の会議や行事に参加し、関係を築いていくことも考えられると思います。先程の質問で教職員の負担軽減が必要だと申し上げたのは、軌道に乗るまでの間に集中できる環境を作る為です。
また、市のHPを見ると仕組みの説明が主で非常に分かりづらく、市民からすれば難しい制度にしか映りません。市民が「協力したい、これならできる」と感じてもらえるような文面に変えて保護者や町会にも配布するなどして、コミュニティ・スクールに対するハードルを下げることも、地域に浸透させる手立てではないかと思います。
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*複雑な学区、小学校区単位での取組を
地域への浸透については、学区という課題もあります。
本市のコミュニティ・スクールは中学校区単位をベースとして進めています。その理由は切れ目のない小中一貫教育を推進しているためで、中学校区に設置した学校運営協議会で小中学校の9年間を通じた目標やビジョンを地域と共有し取組んでいます。
しかし本市には、一つの小学校区から二つの中学校区進学するという学区の複雑さがあります。例えば東海小学校区(飯沼、野毛、町田、海保、廿五里の一部、島野の一部、今富の一部)では、東海中学校と五井中学校に分かれた学区指定になっております。
両中学校の生徒数には大きな差があり、令和7年5月時点で東海中学校は62人、五井中学校は792人の市内一のマンモス校で、各々が抱える課題も違って当然です。
ところが当局は、東海小学校は東海中学校と1小1中学校区と見なしているため、小学校の大半を占める飯沼の児童が五井中学校に進学するにもかかわらず、同中学校とは小中9年間を通じた目標やビジョンを共有できておりません。
このような複雑な学区は白幡小学校区や清水谷小学校区にもあるため、中学校区単位で進めるよりも、小学校区単位での取組を大切にして進めた方が地域も協力しやすくスムーズだと考えますが、見解をお伺いします。
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(教育部長)
本市のコミュニティ・スクールにつきましては、地域の特性を生かした学校づくりや課題解決に向けた取組を進めることを基本とし、中学校単位をベースに、導入してまいりました。
中学校区で取り組むことによって、より広い範囲から地域の人材の協力を得ることが可能となると共に、小中学校間の連携した活動を展開しやすくなります。
一つの小学校から二つの中学校に進学する場合もありますが、教育委員会としては、今年度、目標となる全中学校区において設置が完了し、活動が緒についたばかりの状況でありますので、各コミュニティ・スクールの活動への伴走型の支援を行いながら、活動していく中で生じる課題について検証してまいります。
先ず、該当地区に入って対話することが必要だと思う。
私は、地域学校協働活動は学校支援ボランティアの延長線上にあると思っています。
すでに各学校で協力して下さっているボランティア活動をベースにして、少しずつ広げていけば良いのではないでしょうか。だからこそ小学校区単位を大切にして取組む方がやりやすいのではないかと思っています。
いずれにせよ教職員やコーディネーターが過度な負担を抱えないよう、地道に取組んでいただくようお願いします。
